矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2017-03-01中学受験の塾通い

質問

中学受験のための塾通いは新小4(小3の春期講習)からが良いと聞きます。小5からでは中学受験に間に合わないのでしょうか。

回答

 こんにちは。
 おっしゃる通り、中学受験勉強を新4年生スタート時のタイミングから開始される方が多いです。では、小学校4年生から塾で学ばなくては中学受験で太刀打ちできないのでしょうか? そうではありません。

 多くの中学受験塾では「5年生」「6年生」の2年間で中学入試において出題される学習範囲を網羅できるようにカリキュラムを組んでいます。つまり、5年生からの中学受験勉強でもカリキュラム上での支障はありません。換言すれば、「5年生からが本格的な受験勉強」なのです。
 にもかかわらず、なぜその1年前、4年生の最初から塾通いをされる方が多いのでしょうか。

 わたしが経営するスタジオキャンパスの授業回数・時間を例にとってお話ししましょう。

(例 スタジオキャンパスの学年別授業回数・授業時間)

  小3  週1回 授業時間 1時間20分/週

  小4  週2回 授業時間 4時間  /週

  小5  週3回 授業時間11時間  /週 ※その他、土曜日のオプション講座有

  小6  週3回 授業時間12時間  /週 ※その他、土曜日・日曜日のオプション講座有

 これを見ると瞬時にお分かりになると思います。そうです。「小4」から「小5」で一気に授業時間が増えるのですね。これはわたしの塾に限った話ではありません。
 「小5」から中学受験勉強をすることは進度面では問題ないのですが、授業で求められる質量にしっかりとついていくためには、基本的な学習姿勢が身についていなければ塾での学習を吸収、消化することは不可能です。

 つまり、小5以前より塾通いを始めるのは、小5からの受験勉強に備えた「助走」をおこなうためなのです。家に帰ってきたら、すぐにテキストを開いて復習をする……。来週の確認テストに備えて日々の計算練習や漢字練習を欠かさない……。分からないことがあれば恥ずかしがらずに質問する……。初めて出あう用語を辞書や図鑑で調べる……。小5以前は、受験勉強で必要不可欠なそういう基本姿勢を培うための期間なのです。

 もし、お子様の学習姿勢がしっかりしているならば5年生からの塾通いでも問題ないでしょう。
 しかし、そうでなければ、塾にお子様を早いうちから託してくださったほうがよいと考えます。


ゴール



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矢野耕平先生は大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。

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プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)がある。


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