矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2018-06-15中学受験の塾通い

質問

矢野先生こんにちは。
娘は5年生です。先月から受験塾に通い始めました。
ただ、5歳のころからずっとピアノを習っており、毎週金曜日はピアノのレッスンに行きます。
私は6年生になってもピアノをやめさせるつもりはなかったのですが(本人が嫌だと言わないようなら中学生になっても高校生になっても続けてほしいです)お友達のお母さんから受験を考えるならそれはちょっと甘いんじゃないかと言われてしまいました。
中学受験と習い事を両立させようという考えは甘いのでしょうか。

回答

 こんにちは。
 5歳からピアノを習っているということは、お嬢さんは今年でピアノの演奏歴は6年目になるのですね。
 私事ではありますが、わたしは4歳の頃からエレクトーンを習い始め、一時やめてしまったことがあるものの、結果として20歳まで続けることができました。その経験から身に沁みて感じたのは、一度鍵盤から離れてしまうと、元の演奏レベルに戻るのはかなり時間を要するということです。
 そんなことも勘定に入れると、お嬢さんがピアノを好きならば、中学受験のためにそれを中断する必要は一切ないと考えます。



 実際、わたしは習い事と塾を併用しながら受験勉強に励んできた子どもたちを数多くみてきました。
 たとえば、今春入試を終えた当塾の6年生たちを一例として挙げてみましょう。
 6年生の初夏まで少年野球チームの主軸だった子は第1志望校の早稲田中学校に合格しました。同様に、秋口まで少年野球チームのエースとして活躍した子はこれも第1志望校の明治大学中野に合格。そういえば、水泳競技の強化選手として週3回のハードな練習をこなしながら塾通いしていた女の子は、第1志望校の学習院女子に合格しています。この子たち以外にも週1回程度の習い事であれば6年生になっても辞めずに続けていた子がたくさんいます。


 何かに一意専心できた経験のある子、努力による成功体験を積んできた子は中学受験でも強いと思います。さらに、習い事と塾を両立させるために限られた時間を有効に活用できる術を身につけていた子が多かったように感じます。


「受験勉強のために……」と親がよかれと考えてピアノを辞めさせたとしても、わたしはそれでお嬢さんの受験勉強が捗るようになるとは到底思えません。モチベーションの低下を招いてしまい、かえってよくない結果を招いてしまう可能性が高いように思います。


 ピアノも受験勉強も楽しみながら第1志望校合格の夢が現実のものになるとよいですね。
 お嬢さんのがんばりを心から願っています!



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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。
中学受験業界に精通されている矢野先生へ、ぜひ受験の不安や疑問などお寄せください!




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プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)がある。


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