矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2021-07-30中学受験の塾通い

質問

 小6の娘がいます。夏休みに大手塾の夏期講習に通う予定ですが、勉強の成果が出るか不安を感じています。昨年も同塾の夏期講習に通いましたが、成績はほとんど変わりませんでした。スケジュールがタイトだったため、復習がついていかなかったようにもみえました。今年は受験も控えているため、去年のように成績が伸びなかったらと思うと心配です…。まめに学習状況のチェックをしても良いでしょうか。


回答

 こんにちは。
 お嬢さんは6年生なのですね。確かに夏期講習会は受験生にとって大切なイベントです。また、この夏は膨大な学習量をこなすわけですから、昨年同様の事態に陥ってしまうと成績が変わらないどころか、下降してしまう可能性だってあります。

 文面から察するに、普段はこの大手塾には通われていないものの、夏期講習会のみ受講されるのですね。このような受講形態をとる生徒さんを塾側では「一般生」と呼び、普段からその塾に通っている子たちを「塾生」と呼ぶケースが多いです。とはいえ、塾講師としての立場からすると、「塾生」も「一般生」も同じ受験生です。そこに指導や各種対応の濃淡が生じるわけではありません。

 しかしながら、保護者の中には「わが子は夏期講習会のみの一般生だから……」と「塾生」に気兼ねして塾側と積極的なコミュニケーションを図るのを遠慮してしまう方がいます。実にもったいないことです。

 いまからでも遅くはありません。
 その塾の担当講師に直に連絡を入れ、昨年のお嬢さんの具体的な状況を包み隠さずに伝えた上で、この夏のわが子の学習状況はどのようなものか、家庭学習を進める上で気をつけるべきポイントは何か、宿題や確認テストの得点推移はどのようなものか……たとえば、そんな情報を塾側からたくさん引き出しましょう。これは塾にもよりますが、場合によっては個人面談をお願いするのも手だと思います。
 そのようなコンタクトをしっかり取ったあとで、ご家庭でどのように学習状況を都度チェックしていくかを考えるとよいでしょう。

 わたしたち塾講師は保護者に「頼ってもらえる」と大変に嬉しいものです。
 ここはひとつ勇気を出して、保護者が塾へ働きかけましょう。お嬢さんの中学受験はたった「1回きり」なのです。後悔の種を残さないようにしたいものですよね。

 お嬢様がこの夏に学力的にぐんと伸長することを願っております。


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矢野耕平先生
中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。




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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。


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