こんにちは。
まだ入試まで1年以上あるのに、深夜まで集中して勉強をしているなんてすごいですね。
ただし、お母さまのご心配はごもっともです。
睡眠時間の不足は娘さんの体調や日常生活をじわじわと蝕んでいくケースが多いのです。夜遅くまで勉学に励んだその代償として小学校や塾の授業でウトウトしてしまう……そうなってしまうと本末転倒ですよね。睡眠不足はホルモンバランスを崩してしまい、基礎代謝の低下を招くなんていうデータもあります。
「睡眠」それ自体には「記憶力を高め、集中力発揮を促す働き」があるそうです。実際に睡眠時間が長い子ほど成績上位の傾向にあるという調査結果も出ています。
わたしが提案したいのは、夜は早めに寝て睡眠時間をしっかり確保。その上で、早起きを心がけて「朝学習」の時間をたくさん設けることです。結果的に深夜に勉強するよりもそのほうが「学習が捗る」のではないかと思います。
さらに、「月曜日」にはこれをやる、「火曜日」にはあれをやる……とルーティン化できると学習効率が一層高まります。
そのためには、1週間の計画を親子で相談しながら立てることが肝要です。
スケジュール作成上の留意点として以下の3つのポイントを挙げておきます。
1.就寝・起床のタイミングをなるべく一律にする。
2.「無理」な学習スケジュールを組まない。
3.「自由時間」をしっかり確保する。
以前、スタジオキャンパスの5年生保護者の依頼を受けて、わたしが作成した「1週間の学習スケジュール」を添付します。ご参考になさってください。
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中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)、『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)。現在、プレジデントOnline、こそだてオウチーノなどで記事を連載している。