矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2017-08-28中学受験の家庭学習

質問

先生こんにちは。
小6の子供がいる母親です。
うちの子(男の子です!)はそこまでさぼることなく、勉強をがんばっています。
が、どうしても勉強勉強で子のモチベーションが下がっているように親として感じます。夏休みなのにあんまり遊べずにいるからかも。
塾の親用夏期講習?で、子供だけに受験をさせてはいけない、親も一緒に受験をするのが子のモチベーションアップには大切、と言われました。でも、それがどういうことなのかよくわかりません。
親も一緒に受験するとはどういうことをすればいいんですか?

回答

 こんにちは。
 この夏休み、お子さんはさぼることなく受験勉強に励んでいたとのこと。立派ですね。
 さて、最近お子さんのモチベーションが下がっているように見えるのがご心配なのですね。
 それって、実はお母様に原因があるかもしれない……という、少々辛辣な話をしたいと思います。


 わたしがお母様のご質問で引っ掛かりを覚えた箇所があります。
「が、どうしても勉強勉強で子のモチベーションが下がっているように親として感じられます」というところです。


 なぜ、「勉強勉強」だとモチベーションが下がると思われるのでしょうか?


 それはお母さまが「勉強」を「大変なもの/つらいもの」として見立ててしまっているからだと思います。
 だから、勉強という「苦役」に取り組んでいるわが子を見て、つい「かわいそうに」という態度がことばの端々に出てしまう……思い当たる節はありませんか?
 そうなると、お子さんはお母様のそんな価値観を自然と共有してしまいます。すなわち、お母様が同情することで勉強以外の「逃げ道」をつい探してしまうようになる。結果として、勉強に一意専心することが難しくなってしまう。で、そういうわが子を見て、また気の毒に思ってしまう……そんなループに嵌っていないでしょうか?


 わたしは中学受験できる子、勉強させてもらえる子は幸せだと思います。


 学校では習わないような数々の知識をどんどん獲得できる中学受験勉強は、子の視野をどんどん広げていきます。勉強とは本来とても面白く、エキサイティングなもの。わたしはそう確信しています。


楽しい勉強


 さて、「親も一緒に勉強する」とはどういうことか?
 ここまで説明すれば、もうお分かりになるのではないでしょうか。


 別に子の隣で勉強に付き添い、丸つけを手伝ったり、指導したりする必要は一切ありません。
 「親も一緒に勉強する」
 塾側がこう言っているのは、お母様が子の中学受験に対し前向きな気持ちで付き添ってほしいということなのでしょう。そして、子と一緒になって志望校合格を積極的に目指していってほしいということだと思います。


 ですから、お母様は「夏休み、遊べずにいて~」ではなく、「夏休み、遊ばずに勉強に打ち込んでいて素晴らしい」と思うべきなのです。
 中学受験勉強を肯定的にとらえて、子の背中を押し続けてやる。
 これって、子の中学受験を決めた親の責務だと思います。



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矢野耕平先生は大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。

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プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)がある。


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