矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2017-10-25中学受験の家庭学習

質問

小5の受験生を持つ母です。子供の国語の成績が伸び悩んでいます。
国語は何をどのように勉強すれば良いのかよくわかりません。家庭でできる国語の学習方法やポイントがあれば教えてください。

回答

 こんにちは。
 お子さんの国語の成績が伸び悩んでいるそうで、それは心配ですね。
 お母様のおっしゃるように国語は「どうやって取り組んだらいいか分かりづらい」と感じてしまう人が多い科目です。
 今回は読解にしぼってその克服方法を簡単に紹介してみます。


 まずは、物語文。
 物語文の内容がなかなか理解できない子のほとんどは、「押さえるべきポイント」を無視して、漫然と字面に目を通しているものです。
 では、「押さえるべきポイント」とは何でしょうか。
 それは、登場人物のとった「言動」と、そこで抱いた「気持ち」に注目することです。また、物語文は登場人物の気持ちの変化を描いています。気持ちが変化したその「きっかけ」にも目を留めなければいけません。
 いま述べた「言動」「気持ち」「(気持ちが変化した)きっかけ」に当たる部分に線を引かせてみましょう。後々問題を解くときに、線を引いた箇所が解答のヒントになる場合が多いことに気づくはずです。


 続いて、論説文。  論説文とは筆者の言いたい(主張する)ことを読者に訴えかける文章です。論説文の内容がよく分からないという子は、その筆者の言いたいことがどこに書かれているのか見当がつかないのでしょう。
 筆者は自分の意見に説得力を持たせるために、主として次の2通りの方法を用います。ひとつは「具体例」、もうひとつは「対比」です。具体的な事柄が述べられているのであれば、どういう意見を強調しようとその説明を持ち出しているのかを熟考すべきです。あるいは、AとBという対立する事柄が書かれていれば、筆者が強調したいのはAとBどちらなのかを見極める必要があります。先ほどの物語文の読み取りと共通しているのは「ポイントを押さえて」文章を読んでいくことです。


 国語の成績が伸び悩んでいる、すなわち、思うように得点できないという状況にぶつかると、親としては「解き方」が間違っているのではないかとつい考えてしまいます。しかし、わたしがこれまで指導してきた「国語で苦労している子」は、「解き方」ではなく「読み方」に問題のあるケースが多いのです。


 お子さんがしっかり「考えて」文章を読んでいるか。一度チェックをしてみることをおすすめします。




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矢野耕平先生は大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。

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プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)がある。


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