こんにちは。
息子さんは5年生とのこと。親に対して何かと反抗的態度をとるのはよくあることです。わたしから言わせると、5年生にもなって親の小言にハイハイと頷く子のほうが心配です。
さて、自分で立てた学習計画が終わらないのは、息子さんが自分自身に甘いからです。まだ小学生ですから、こうなってしまうのは仕方がないともいえます。
ひょっとして学習予定をホワイトボードに書き込んだ時点で、何だか「勉強が終わっている気分」になっているのかもしれませんね。
とはいえ、親御さんが厳しく言っても効果はなさそうです。
そんなときこそ、第三者の出番なのです。そうです。普段お通いの塾の講師に頼りましょう。
どんなにお家で反抗的な子でも、塾講師の言うことには素直に耳を傾けるものです。
親御さんから塾に直接連絡を入れて、現状と問題点をありのままに話して、塾側から学習計画についての指示を息子さんに出してもらいましょう。そのときに気をつけたいのは、「親からの依頼」であることを息子さんに悟られないことです。その点も含めて塾側にお願いしましょう。
「自立せよ」と命令しても、当たり前ですが昨日までと別人になるわけではありません。そもそも「自立せよ」ということばがけ自体、矛盾していますよね。
塾側のフォローの下、息子さんが自ら立てた学習計画に対し、小さな成功や小さな失敗の体験を何度も何度も繰り返すことで、目に見えない速度ながら少しずつ良くなっていくのだと思います。
お通いの塾を上手に活用しつつ、息子さんの成長を見守っていきましょう。
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中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。