矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2020-09-30中学受験の家庭学習

質問

矢野先生、こんにちは。5年生の息子。夏から親に対する反抗が顕著になると同時に集中力が全くなくなってしまいました。親の言うことをききません…。
 今までは親が次の日の予定とやることをホワイトボードに書き、完了後、息子がチェックする流れで勉強していたのですが、話し合いの末、今後は自身で明日やることを書いて計画することにしました。計画表も1週間分たてましたが、雑、少ないわりには終わらないのです…。
 親は口出しせず子供が自分で失敗して学ぶしかないのでしょうか…。しかし、今は大事な授業内容が多いので心配になりますし、調整能力もまだないので、明日にする!また次の日にする!が続いています。
 どのように息子にアドバイスすればいいのか、早く自立させたい気もしており、悩んでしまいます。よろしくお願いいたします。


回答

 こんにちは。
 息子さんは5年生とのこと。親に対して何かと反抗的態度をとるのはよくあることです。わたしから言わせると、5年生にもなって親の小言にハイハイと頷く子のほうが心配です。

 さて、自分で立てた学習計画が終わらないのは、息子さんが自分自身に甘いからです。まだ小学生ですから、こうなってしまうのは仕方がないともいえます。
 ひょっとして学習予定をホワイトボードに書き込んだ時点で、何だか「勉強が終わっている気分」になっているのかもしれませんね。
 とはいえ、親御さんが厳しく言っても効果はなさそうです。

 そんなときこそ、第三者の出番なのです。そうです。普段お通いの塾の講師に頼りましょう。
 どんなにお家で反抗的な子でも、塾講師の言うことには素直に耳を傾けるものです。
 親御さんから塾に直接連絡を入れて、現状と問題点をありのままに話して、塾側から学習計画についての指示を息子さんに出してもらいましょう。そのときに気をつけたいのは、「親からの依頼」であることを息子さんに悟られないことです。その点も含めて塾側にお願いしましょう。

 「自立せよ」と命令しても、当たり前ですが昨日までと別人になるわけではありません。そもそも「自立せよ」ということばがけ自体、矛盾していますよね。

 塾側のフォローの下、息子さんが自ら立てた学習計画に対し、小さな成功や小さな失敗の体験を何度も何度も繰り返すことで、目に見えない速度ながら少しずつ良くなっていくのだと思います。

 お通いの塾を上手に活用しつつ、息子さんの成長を見守っていきましょう。


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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。
中学受験業界に精通されている矢野先生へ、ぜひ受験の不安や疑問などお寄せください!




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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)、『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)。現在、プレジデントOnline、こそだてオウチーノなどで記事を連載している。


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