矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2020-10-12中学受験の家庭学習

質問

小6の息子。子供が受験したいと言い出したのは、5年生の秋で、性格もかなりのマイペースです。今さら塾へ行ってもついてはいけないだろうと、家庭学習のみでの受験を決めました。受験経験された方のブログなどを参考に問題集をこなし、9月から過去問を解き始めました。答えが間違ったり、解けない問題もあったりしますが、少しヒントを出すとわかる基礎問題が5~6問ほどあります。これらを自力で解けるようにするために何をすれば良いのか悩んでいます…。アドバイスをいただけますと幸いです。


回答

 こんにちは。
 そうですか。息子さんは家庭学習のみで中学受験に挑むのですね。
 ご質問を拝読する限り、いまの息子さんは各科目どのようなレベルに達しているのか(模試による数値データ)、また、どこの学校を目指しているのかが見当がつかないため、正直回答するのが難しいです。
 ただ、過去問の取り組み方についてはほんの少しだけアドバイスできそうですので、そこにしぼって説明をいたします。

 「少しヒントを出すと分かる」という基礎問題が5~6問あるということですが、まずは息子さんの出来なかった問題をチェックして、それらを一覧化しましょう。
 それによって、どのような単元、またどのような設問を苦手にしているのかが見えてくると思います。
 その上で、単元別に問題が掲載され、それぞれ詳しく解説をしている参考書を手に入れて、「苦手分野」の克服に努めましょう。

 具体的な教材を紹介すると、日能研教務部(みくに出版)の執筆する『理科メモリーチェック』『社会メモリーチェック』、『算数ベストチェック』『国語ベストチェック』などをおすすめします。四谷大塚(四谷大塚出版)の執筆する『四科のまとめ』あたりも便利です。

 また、過去問に取り組む際は、時間配分を意識しつつ、「取らなければいけない問題」「落としても仕方のない問題」の見極めができるよう訓練するべきです。過去問や学校のwebサイトに掲載されている「受験者平均点」や「合格者平均点」を参照し、それぞれの科目の目標点を決めておくことも大切です。

 最後に、息子さんが「自力」で解けるようにするためには、当たり前ですがメンター(指導者)の存在が不可欠です。保護者の方は良きメンターとして機能しているでしょうか。
 教材だけ与えても、適切な助言がないと何も意味がありません。
 もし、ご自身の指導に自信が持てない、あるいは、そのような時間を確保するのが難しいというのであれば、個別指導塾などに中学入試直前の短期指導をお願いしたほうがよいでしょう。


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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。
中学受験業界に精通されている矢野先生へ、ぜひ受験の不安や疑問などお寄せください!




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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)、『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)。現在、プレジデントOnline、こそだてオウチーノなどで記事を連載している。


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