こんにちは。
入試まであと3か月を切りました。そういう時期に娘さんのこのような学習姿勢は極めてよろしくないですね。心配です。
娘さんが自ら通いたいと切望する学校があるんですよね? にもかかわらず、難しい問題や初見の問題から逃げ、さらに、その様子を心配した親がアドバイスしようとすると拗ねてやらないとのこと。
単刀直入に申し上げると、中学受験生としてかなり「幼稚」です。「幼稚すぎる」と言って間違いないでしょう。わたしのこの文章を娘さんに直接見せて、「ほら、これはあなたのことだよ。幼稚すぎるって!」と伝えてやってください。
このままでは中学受験の合否云々の問題に留まらず、その後の学習姿勢にも大きな問題を来すでしょう。
さて、わたしが提案したいのは次のようなやり方です。入試まで残り僅か。過去問中心に取り組んでいくのが合格への近道だと考えます。
①個別塾サイドにお願いして、過去問演習のスケジュールを作成してもらう。
②自宅で①に基づいた過去問演習をおこなう。(親はできる限り介入しない)
③過去問の丸付けや解説を個別塾におこなってもらう。その際に「取るべき問題」と「落としてよい問題」を分類して娘さんに伝えてもらうようにしてください。
④個別塾からの宿題量を軽減してもらう。
ご相談を読む限り、親があれこれと気を揉んでもよいことはなさそうです。
娘さんの現状を洗いざらい個別塾に打ち明けることで、親は今後どのように子と接するべきかアドバイスを受けるとよいでしょう。
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中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。