矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2017-05-15中学受験その他

質問

矢野先生にご相談です。
「小学生向けの新聞」についておうかがいします。
こうした新聞を読むことは、受験にもプラスになるという話をよく耳にします。子どもが読書好きなこともあり、春から我が家でも取ってみようかと思うのですが、どのように活用していけばよいでしょうか。
なお、子どもは小学3年生になったばかりです。

回答

 こんにちは。
 お子さんが読書好きとのこと。いいですね。活字が好きな子はきっと新聞にも興味を示すはずです。
 多くの分野の出来事を知ることができる「小学生向けの新聞」の熟読を続けていくことは、もちろん中学受験において大きなプラスがあります。


 老婆心ながら、ここでお母様に気をつけてもらいたいことは、「受験のために」新聞を読ませるのではなく、「興味・関心の枝葉を広げるために」新聞を読ませるという姿勢を貫くことです。
 「受験のために」という気持ちが根底にあると、お子さんが高学年、つまり受験期が近づいたときに、新聞を読むことを強制してしまうおそれがあります。そうなってしまうと、お子さんにとって新聞を読むことは「喜び」「楽しみ」ではなく、あたかも苦役のようになり、かえって学ぶことを嫌がる危険性すら孕んでしまうのです。
 お子さんはまだ小学校3年生ということですから、興味が湧かない、あるいは理解できない記事がたくさんあるのは当たり前ですし、それらの記事にまで無理やり目を通させる必要はありません。最初は「四コマ漫画」に目を通すだけでもよいと思っています。
 大切なのは、毎日新聞を(ほんの短時間でもよいので)読む習慣をお子さんが付けることです。


 さて、わたしが見聞きした「小学生向けの新聞」の上手な活用法を紹介します。

1.記事のスクラップとコメント記入
 お子さんが興味を持った記事をスクラップブックに貼り付け、その下に「一言コメント」を付け、家族でその内容を話題にするとよいでしょう。スクラップする記事は親が指定するのではなく、お子さんに選ばせることが大切です。

2.新聞・読書の時間
 お子さんに新聞を与えていて、親は全く新聞に目を通さない……となると、お子さんの新聞熱が冷めてしまいやすいもの。家族で「新聞・読書」の時間を15分程度設けて、みんなで新聞や読書をする時間を作ってみるのもよいでしょう。わたしがいままで多くの子どもたちを指導してきた経験で申し上げると、「読書好き」の子の親御さんはやはり「読書好き」であるケースがほとんどです。

3.テレビニュースの復習材料としての活用
 新聞、とりわけ小学生向けの新聞は「1日、あるいは2日遅れのニュース」を掲載していることが多いです。前日にテレビニュースを家族でみて話題にのぼったことを改めて小学生向けの新聞で確認することは、お子さんの知識をさらに深めていく機会となります。


家族で「新聞・読書」の時間


 世の中には子どもたちの知らない出来事が溢れています(大人ですらそうですよね)。
 新聞を上手に活用できると、お子さんの眺める世界がぐんと広がります。
 その楽しさをお子さんが堪能できることを願っています。



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矢野耕平先生は大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。

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プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)がある。


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