矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2017-12-27中学受験その他

質問

いつもパスナビを拝見しております。
矢野先生にご相談です。
少々汚い話になり申し訳ないのですが、うちの娘は緊張すると腹痛を起こすタイプです。ひどいときには嘔吐するときもあります。
幼稚園のころから、本人が嫌がっている催しの朝などは体調を崩して大変でした。
先日も夏休みの最終日、新学期が始まるのが嫌だったようでトイレに篭っていました。
このままでは受験当日が思いやられます。運動会などは休んでもいいですが、受験はそうはいかないですよね。
先生の塾にこういう子はいますか? どうやって励ませばいいでしょうか。叱っても意味がないですよね。

回答

 こんにちは。
 娘さんは緊張感や嫌悪感を抱いてしまうと腹痛を起こしたり嘔吐したりすることがあるのですね。それは心配です。


 わたしは塾講師ですので、ここでアドバイスできることはあくまでも表層的なものに過ぎないかもしれません。また、医学的な面にまで踏み込んで話をしてはならないと思っています。
 一般社団法人日本小児心身医学会のサイトを見ると、小児の心身症の一つとして「心因性嘔吐症」というものがあります。そのサイトによると、心因性嘔吐症の原因は「大脳に伝わった心理社会的なストレスを上手く処理できず、不快な感情が誘因となって嘔吐中枢を刺激してしまうこと」とあります。
 もしこの症状の通りであれば、医師に診てもらうことが必要です。そこで、具体的な改善案を聞き出してみてください。



 さて、塾講師としては、親が「中学受験など人生の通過点のひとつにほかならない」と肩の力を抜いて子に接したほうが事態はよくなるのではないかと思っています。ひょっとしたら、よかれと思ってとった親の言動が子に要らぬプレッシャーを与えている可能性もあるからです。


 少々厳しいことを申し上げます。
 わたしはご質問の中の「このままでは受験当日が思いやられます。運動会などは休んでもいいですが、受験はそうはいかないですよね。」という一文に引っ掛かり、違和感を抱きました。
 中学受験は確かにご家庭にとって重要なことかもしれません。でも、お子さんの精神面が安定するほうがその何倍、いや何十倍、何百倍と大切なことだとわたしは思います。そのために、中学受験を回避したほうがお子さんにとって良いことなら、そうしてやってほしいと願います。



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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。
中学受験業界に精通されている矢野先生へ、ぜひ受験の不安や疑問などお寄せください!




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プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)がある。


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