矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2018-12-28中学受験その他

質問

 先生、はじめまして。
 もともと本が好きだった小5の息子が最近漫画にはまっています。歴史漫画などは良いかと思っていましたが、近頃は冒険物にも夢中のようです。
 宿題をさぼり、読みたい漫画を優先していることもあり心配しています。
 ただ、国語の成績はほかの教科と比べ、極端に良いのです。
 漫画を含め、読書するなとは言いづらいのですが、来年は中学受験を控えていますし、国語だけ成績優秀でも入学試験を乗り切れそうにありません。このわが子の性格にどう対処すればよいでしょうか。

回答

 こんにちは。
 漫画「しか」読まないということであれば心配ですが、漫画だって一つの「読書」だとわたしは鷹揚に構えるようにしています。
 漫画は場面展開が早く、瞬時にいま目を通している場面を理解する能力が求められます。

 また、登場人物の気持ちが「言動」「表情」などにはっきりとあらわれているため、心情を把握する力を培うという側面もあります。
 息子さんの国語の成績は極端までに良いとのこと。ひょっとすると、漫画だって少しは貢献しているように思うのです。

 さて、それでも宿題をさぼり、漫画を読むというのはよろしくありません。
 それではどうしたらよいか。





 わたしは漫画を読んでいい時間を明確化するか、漫画を読んでも良い条件を明文化することが必要だと考えます。

 前者であれば、たとえば、月曜日・水曜日・金曜日の16:00~17:00などと決めるとよいでしょう。後者であれば、塾から課された宿題をしっかり仕上げて、親がそれをチェックし、それをクリアした段階で漫画を与えるようにするといいと思います。
 要するに、漫画を読んでもよい、読んではいけないという「線引き」をはっきりさせることが肝要です。ルールをしっかりと定めることでメリハリのある生活を送ることがとりわけ受験期は大切になるのです。

 お母様のおっしゃるように、入試は国語だけでは決まりません。算数、理科、社会をそれぞれバランスよく学習することが求められています。そのバランスを上手にとりながら、大好きな漫画にも没頭していく……そんな1年間を過ごしてほしいと願っています。




中学受験に関する相談や質問を受付中です!

毎月、お寄せいただいたお悩みの中から先生が2つを選んで上旬と下旬に回答いたします。(お悩みを採用させていただいた場合でも、ご連絡はしておりません)
すべてのご相談には回答できませんので、あらかじめご了承ください。また、個別のご質問に対して、メールでの直接回答はいたしかねますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。
中学受験業界に精通されている矢野先生へ、ぜひ受験の不安や疑問などお寄せください!




  • はてなブックマークに追加
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア


テーマ一覧

ブログ内検索

プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。


月別

以前の月を見る

編集部オススメ