矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2020-04-20中学受験その他

 新型コロナウイルス感染が国内で拡大の一途を辿っています。
 4月16日には政府により全国の都道府県に「緊急事態宣言」を発令し、学校は休校を余儀なくされています。これに伴い、中学受験塾の多くも営業を自粛しています。

 今回は、連載中の「中学受験お悩み相談室」を休み、自宅学習時の注意点などについてアドバイスしていきましょう。

 わたしの営んでいる中学受験専門塾スタジオキャンパスでは、授業動画配信と個別対応を組み合わせて子どもたちの中学受験勉強を支えようと努めています。塾によってもその対応はさまざまですね。
 わたしは此度の事態への私立中高一貫校の生徒対応状況を調べましたが、私学の多くはICTを活用した学習フォローをきめ細かにおこなうなど、私学の柔軟性と独自性を感じることができました。こういう点でも私学は魅力的ですよね。

 さて、中学受験生たちは朝から晩まで自宅学習できる環境になっています。
 気を付けたいのは「たっぷり勉強するぞ」と欲張りすぎないことです。
 大切なことは早寝早起き(就寝時間と起床時間を決めておく)を心がけて、無理のない勉強時間を設けるようにすることです。たとえば、以下のような比較的「余裕のある」計画にしてみることです。


大学受験


 一度立てた予定は安易に崩さず、ルーティン化を図ることが「長続き」のコツです。だから、無理のない計画にすることが肝要なのですね。
 いま説明したことは、2017年1月5日に本サイトで公開した記事にその詳細を記しています。ぜひご参考になさってください。

【質問】小5の母。深夜まで勉強している娘が心配です……
 https://chukou.passnavi.com/campus-yano/kateigakusyuu/1629-18

 朝から晩までわが子が自宅にいる……。塾は授業をストップしている……。
 中学受験生の保護者としては何だか焦ってしまいますよね。
 でも、ほかのご家庭も同じ状況なのです。
 お子さんを無理やり勉強させようと急かしても逆効果です。先述しましたが、余裕のある学習計画を立ててそれを1日1日しっかりとクリアするだけでいまは十分です。

 最後に一言。
 そもそも世の中がこれだけ「コロナ」の話題で暗鬱になっていたり、大人たちが苛立ちを隠しきれないでいたり……そういう様子を子どもたちは案外見ているものです。彼ら彼女たちは大人たちに対して気を遣うものだ……そうお考えください。
 言い換えれば、この時勢に対してお子さんの精神状態はかなり不安定になっている可能性があります。そんな中でやれ勉強しなさいとか本を読みなさいと押し付ければ心に大きな負荷がかかってしまいます。
 ですから、親子で気分転換できるような時間を多く設けていく。そういう取り組みも忘れずにおこなっていきましょう。


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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。
中学受験業界に精通されている矢野先生へ、ぜひ受験の不安や疑問などお寄せください!




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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)、『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)。現在、プレジデントOnline、こそだてオウチーノなどで記事を連載している。


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