矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2021-08-13中学受験その他

質問

 こんにちは。私は勉強が好きで中学受験をしたいと思い、小学4年生の時に塾に入りました。でも、思ったより宿題が多いし、授業も長いので毎日が勉強だらけになってしまいました。それで、遊ぶ時間もほとんどないです。そのせいか、時々泣いてしまうこともあり、精神的にだいぶきついです。でも、今でも中学受験はしたいと思っているし、この塾もやめたくありません。
 ここで質問なのですが
①遊びと勉強を両立させるにはどうすれば良いですか?
②塾の宿題はやはり全てやった方が中学受験の時にいいのですか?
③何時ぐらいが一番集中力を高められますか
④もう使い終わったテキストは置いていた方がいいのですか?
⑤精神を安定させるにはどうしたらいいですか?
 たくさんの質問をすいません。でも、こたえてもらえるととても嬉しいです。よろしくお願いします。


回答

 こんにちは。
 今回は小学校5年生から相談が来ていると聞いて、あなたの質問に回答するのを楽しみにしていました。

 いまでも勉強は好きですか?
 勉強すればするほどたくさんの知識が身に付きます。すると、あなたの視野がぐんと広がります。たとえば、それまでは難しいと感じていた大人向けのニュース番組が何を伝えているのかを理解できたり、大人が手に取るようなちょっと難解な内容の本だって読めるようになったりするかもしれません。
 このように「勉強」というのは面白いものです。

 とはいえ、中学入試本番という「期限」までに、その出題される範囲を学び、定着させなければならないのは確かにハードですよね。精神的にちょっとキツいのもよく分かります。
 ほんの少し、あなたの負担が軽減できるアドバイスを考えました。
 それでは、①~⑤のご質問に回答しましょう。

① 6年生になれば遊ぶ時間が随分削られてしまうでしょうが、5年生であればちょっとした工夫次第で遊ぶ時間を確保できます。曜日ごとのスケジュールをしっかり固めて、その中にあらかじめ自由時間を組み込んでおくのです。これについては、過去ここに執筆した記事が参考になるはずです。これを真似て1週間のスケジュールを立ててみましょう。
 https://chukou.passnavi.com/campus-yano/kateigakusyuu/1629-18

② 塾から指定された宿題はもちろんすべて取り組んだほうがよいのでしょうが、①を試みたあとであっても、遊ぶ時間をなかなか組み込めないということならば、塾の先生に相談してみましょう。「最低限こなすべき宿題」と「余裕のあるときに取り組めばよい宿題」がそれぞれどれに当たるのかを教えてくれるかもしれません。

③ できるだけ早寝早起きを心がけてほしいと思います。朝は集中力を高めやすいようです。

④ これも塾の先生に相談してみましょう。取っておくべきものと捨てても構わないものを教えてくれるはずです。6年生になって見返す必要がある教材もその中に含まれているでしょうし。

⑤ ③と重複しますが、早寝早起きを心がけるとともに、毎日一定の睡眠時間(たとえば8時間30分など)を取るようにしましょう。また、①で構築したスケジュールが上手くこなせるようになれば、精神的にも余裕が出てきて、安定するのではないでしょうか。

 最後に。
「勉強が好き」「塾をやめたくない」と言えるあなたは立派です。
 いまはほんのちょっと歯車が狂っているだけです。そんなに不安になることはありません。
 心に余裕を持って受験期を迎え、良い結果が出ることを期待しています!


中学受験に関する相談や質問を受付中です!

毎月、お寄せいただいたお悩みの中から先生が2つを選んで上旬と下旬に回答いたします。(お悩みを採用させていただいた場合でも、ご連絡はしておりません)
すべてのご相談には回答できませんので、あらかじめご了承ください。また、個別のご質問に対して、メールでの直接回答はいたしかねますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


矢野耕平先生
中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。




  • はてなブックマークに追加
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア

テーマ一覧

ブログ内検索

プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。


月別

以前の月を見る

編集部オススメ