矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2021-10-29中学受験その他

質問

 小3男子の保護者です。1年生の頃から字が殴り書きでミミズのようです。手取り足取り何回練習してもお手本の上をなぞらない限り、彼の字は今も変わっていません。
 漢字の線同士が重なってしまったり、一部書いているのか書いてないのかはっきりしなかったりと、5回のテストで1回は減点されている感じです。
 こんな子でも高学年になれば少しは字が上達するのでしょうか。沢山の生徒さんの字を見てきた先生に是非お聞きしたいです。


回答

 こんにちは。
 息子さんの字が殴り書きで、相当酷いレベルなのですね。
 このようなタイプにはいわゆる「ディスグラフィア(書字障害)」を疑ってかからなければいけない子どもたちもいるとは思うのですが、お悩みを拝見したところ「お手本の字をなぞれば書ける」ようですので、この症状を持っている可能性は低そうです。とはいえ、この点についてわたしは専門家ではありませんので、どうしてもご不安であるならば、お医者さんにご相談ください。

 さて、息子さんはまだ小学校3年生です。わたしのこれまで担当してきた中にも酷い字を書く子どもたちは大勢いました。そういう彼ら彼女たちは、まだ「他人に見られることを意識していない」のですね。すなわち、書いた字は自分にだけ判別できればそれでよいと考え、乱雑な字を他者に見せることに何の羞恥心も抱いていないのです。
 このような場合、お子さんが「他人の目を気にする」まで成長すると、本当にゆっくりとしたスピードながら改善されることが多いです。
 それまでに保護者ができることは、減点されてしまった字をご家庭で何度も書き直しをさせる作業に根気よく付き合っていくしかありません。内心イライラさせられるとは思いますし、かなり大変なこととは思いますが……。

 あとは、担当している塾講師から字の乱雑さを直接指摘してもらうことです。
 保護者の言うことに対しては「わかってる!」などと分かってもいないくせに反抗的な態度を取るケースが多いのですが、第三者から注意されることには意外なほど子どもたちは素直に聞き入れるものです。お通いの塾にこの点をぜひご相談ください。

 息子さんの字がじょじょに改善されること、保護者のご苦労が少しでも軽減されることを願っています。


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矢野耕平先生
中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。




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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。


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