矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2018-03-16中学受験の学校選び

質問

2020年の入試改革が不安です。
パンフレットなどに「改革後の入試に対応したカリキュラムです」などと書いてあるところもありますが、あまり詳しくなく、読んでもよくわかりません。
できればそういったことをよく研究していて指導してくれる中学校に入れたいですが、説明会などでそういう質問をしても大丈夫でしょうか?
ただの保護者に過ぎない人間が、教育のプロである先生に「入試改革に対応した指導はどうなっていますか。パンフレットの説明だけでは詳しくわかりませんでした」などと質問したら印象が悪いでしょうか。

回答

 こんにちは。


 2020年度より大学入試が変わる!
 メディアをはじめそう喧伝されていますね。
 ただ、新学習指導要領に合わせた大学入試が始まるのは2024年度からです。こちらのほうが入試改革の度合いは大きいと言われています。
 いずれにせよ、なんだか心配になってしまいますよね。


 ここまでのわたしの話からもうお気づきになったのではないでしょうか。
 大学入試改革の仔細については、現時点では完全に「確定」していないのです。
 その証拠に今月(2018年3月10日)こんなニュースが飛び込んできました。東京大学では2020年度より導入される「大学入学共通テスト」において、国立大学の受験生に課せられることになっている英語の民間試験の結果について、合否の判定材料としては利用しない方針を明らかにしたそうです。
 ですから、「改革後の入試に対応したカリキュラムです」とパンフレットに記述されているなら、その内容は疑ってかかったほうがよいのかもしれませんね(だって、完全に大学入試改革内容が決まったわけではないのですから)。それは受験生保護者にアピールするための打ち出しに過ぎないのかもしれません。



 さて、学校説明会でご不安なことや疑問に感じることがあれば、個別にどんどん質問すべきだと思います。わが子が6年間過ごす学び舎を検討するのですから、遠慮する必要は何もありません。そんな質問に対して嫌な顔をする教員がいたとしたら、その程度の器でしかないのでしょう。なお、保護者の名前を事前チェックして合否判定材料にする学校などありません。安心していろいろな質問をぶつけてみてください。
 教育行政の指示を受けてから動き出す公立の中高と比較して、私立の中高一貫校は諸々の変革に柔軟に対応できるところが多く、そこが魅力のひとつだと考えます。


 親子ともに「良い学校」に巡り合えることを願っています。



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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。
中学受験業界に精通されている矢野先生へ、ぜひ受験の不安や疑問などお寄せください!




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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)、『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)。現在、プレジデントOnline、こそだてオウチーノなどで記事を連載している。


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