矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2021-02-26中学受験の学校選び

質問

 先生、はじめまして。春から小学5年になる娘がいます。水泳が大好きで小学校にあがる前から続けています。最近水泳の強豪校のことを知ったようで、中学受験をしたいと言い始めました。学校の成績は悪くないのですが、水泳をしたいから……とそんな理由だけで受験させることに悩んでいます。先生はどう思われますか?


回答

 こんにちは。
 「水泳をしたい」から中学受験をしたい……お嬢様がそんな志を持って中学受験勉強を自ら始めようとしているなんて素晴らしいじゃないですか。ぜひいろいろな学校を調べて、プールを完備している学校、水泳に力を入れている学校を見つめてほしいと思います。

 「そんな理由だけで」と書かれていますが、お嬢様はまだ小学校5年生です。わたしは「水泳がしたい」というのは立派な理由だと考えます。

 考えてもみてください。「わたしは○○中学校の教育理念の○○○○に魅かれて中学受験をスタートしました」なんて言う子どもは普通いないでしょう。いたとしても、親の「受け売り」に過ぎず、自身の率直な思いではないでしょう。

 「○○中学校の制服が可愛いのでわたしも着てみたい」「○○中学校の先輩が優しくて憧れている」「○○中学校の校舎が素敵だ」……大人からすれば、そんなたわいもない理由で中学受験勉強に励むようになる子が大半です。「少しでも偏差値の高い学校へ」なんていう理由より、よっぽど具体性がありますよね。

 繰り返しますが、お嬢様が中学受験を志す理由として「水泳がしたいから」というのは十分です。
 問題は保護者サイドにあります。
 わが子が中学受験をすべきか否か。ここは保護者が中学受験の世界がどんなものであるかを知ることが大切です。その上で、お嬢様が中学受験に挑むのは意義深いことであるという判断を下したならば、迷わず始めるべきでしょう。

 最後に宣伝を。
 これから中学受験の世界に足を踏み入れるかどうかお悩みの保護者に向けて、わたしは2月19日に『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)を刊行しました。中学受験の世界が俯瞰できるように仕上げていると自負しています。もしよろしければご一読ください。


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矢野耕平先生
中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。




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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。


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