矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2017-01-17中学受験の勉強法

質問

矢野先生こんにちは。受験生の母親です。うちの息子は先日冬休みに入ってから、どうにも受験勉強に集中していません。冬特有のイベントもあるためかずっとそわそわしています。本番直前だという自覚を持たせ喝を入れるにはどうすればいいでしょうか?

回答

 こんにちは。
 入試直前期、息子さんが勉強に集中できずそわそわしてしまっていると、お母さまもこのままで中学受験は大丈夫だろうかとそわそわしてしまいますね。いや、そんな息子さんを見てちょっぴり腹立たしい気持ちになっているのかもしれません。お母さまの焦燥感やご立腹はよく理解できます。

 しかし、「喝を入れる」のは息子さんにとって逆効果になるように思います。
 「本番直前だという自覚を持たせ」とありますが、「本番直前だと自覚を過剰に抱いている」からこそなんだか落ち着けない様子をみせているとも考えられませんか?
 ひょっとすると、息子さんは入試直前期のプレッシャーに押しつぶされそうになっていて、そこから無意識裡に逃避しようとした結果、そわそわした態度になっている可能性があります。
 「いまのままで本当に合格できるのだろうか」「どこにも受からなかったらどうしよう」……そんな暗示を自身にかけてしまっているのかもしれません。


受験への不安


 先日放映が終了したTBS系列『逃げ恥』の最終回。主人公・みくりの伯母である「百合ちゃん」が最終回に発したセリフはなかなかの名言です。
「わたしたちの周りにはね、たくさんの呪いがあるの。あなたが感じているのも、その一つ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい」
 このドラマでは登場人物がそれぞれの呪縛から解放されていく様が描かれていて、それがクライマックスになっています。
 閑話休題。

 しかし、息子さんはまだ小学生。自分でかけた呪いを自ら解くのはなかなか難しいと思います。
 もうお分かりですね。息子さんを呪縛、プレッシャー、不安から解放してやれるのはお母さんしかいないのです。
「これまでこんなに頑張ったんだから大丈夫だよ」
「お母さんはあなたの第一志望校だけでなく、あなたが受ける学校はどこも好きだから安心して入試に向かいなさい」
 こんなことばを「本心」でかけてやることができれば、息子さんも気持ちが楽になるかもしれません。

 中学入試まで残された時間、息子さんが元気いっぱいに学習に打ち込み、自らの手で輝かしい未来を切り拓けることを切に願っています。



中学受験に関する相談や質問を受付中です!

矢野耕平先生は大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数あります。

そんな中学受験業界に精通されている矢野先生へ、皆さんからの相談や質問を受付中です!下記アドレスへお送りください。
hs_passnavi=obunsha.co.jp 

(スパムメール対策のため上記アドレスは“ @ ”を消しています。“ = ”を“ @ ”に書き換えてご使用ください)
メールの件名を、「矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室」としてください。

なお、全ての質問や相談には回答できませんので、何とぞご了承くださいますようお願いいたします。




  • はてなブックマークに追加
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア


テーマ一覧

ブログ内検索

プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)がある。


月別

以前の月を見る

編集部オススメ