矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2019-02-28中学受験の勉強法

質問

 矢野先生、こんにちは。小4の娘がいます。子供は自分から勉強をするタイプなのですが、「勉強をした」という事実で満足してしまい、模試などの点数がなかなか取れません……。
 「勉強ができる」レベルにするためには子供にどのような声掛けをしたらよいですか?

回答

 こんにちは。
 娘さんは自分から勉強するタイプなんですよね。素晴らしいじゃないですか。
 でも、「勉強した事実」で満足し、「模試で得点できない」状況にお悩みとのこと。
 わたしなりに考えたことをお話ししたいと思います。



 ひょっとしたら、娘さんは塾の学習カリキュラムを消化することに腐心するあまり、それぞれの単元の定着が疎かになっているのかもしれません。
 適切な表現ではないかもしれませんが、「一夜漬け」的な学習スタイルにいつの間にか陥っているのではないかと睨んでいます。
 簡単に言うと、その週で教わった単元の学習に打ち込んではいるものの、翌週になると新たな単元消化に追われてしまい、前週の内容をもう覚えていない……そんな悪循環に陥っているのではないかと考えました。
 こう考えると、娘さんに不足しているものは「(その週の学習内容に対する)問題演習」ではないでしょうか。
 実際にその単元のさまざまな問題に取り組み、丸付けをおこない、ミスした部分を何度も書いては覚えていく……この作業がなければ、なかなか新出単元の知識を定着させることはできません。
 加えて、1か月に1度くらいは前月に学習した内容の総ざらいをおこなう時間を設けるのも効果があると思います。
 お母様のおっしゃる「勉強ができるレベル」とは、「得点力をつける」ことでしょう。
 ぜひ、普段の学習サイクルの見直しに着手されることをおすすめします。

 娘さんの得点力が向上し、より勉強に対して前向きに臨めるようになることを心から願っています。


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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。
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プロフィール

1973年東京生まれ。大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立し、代表に就任。東京・自由が丘と三田に校舎展開している。また、学童保育施設「ABI-STA」特別顧問 も務める。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『iPadで教育が変わる』(マイコミ新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。


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