矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2019-11-29中学受験の勉強法

質問

小4男子の保護者です。国語70、理科65、社会65、偏差値は毎回どのテストでも安定してとれるのですが(ほぼ満点に近いのですが)算数だけは下がる一方で、算数と他の教科の偏差値の差が最近は10~25が当たり前です。塾の先生は基礎をやれとおっしゃいますが、この先が不安です。本人は算数を嫌いと言うこともなく、一番時間をかけて前向きに頑張っています。私も信じて応援していますが、今は我慢の時なのでしょうか。

回答

 こんにちは。
 息子さんは学力レベルが高く、これからさらにどう伸びていくのか楽しみですね。4科のうち3科も安定して高得点をつづけているのは立派なことです。

 さて、算数だけが他科目と比較すると低得点になっているとのこと。
 塾の先生の「基礎をやれ」という指示は具体性に乏しく、不安になってしまうのも当然のことと思います。

 最近半年分くらいのテスト(模擬試験)の答案と帳票をまずは引っ張り出してきて、まずは「どこで得点を取りこぼしているのか」を分析してみましょう。たとえば、大問1の計算問題でミスが多発しているのか、あるいは、特定単元の理解が浅いのか……どこが息子さんのウィークポイントになっているのかを知らなければ具体的な方策を立てることはできません。

 お子さんは算数に一番時間をかけて前向きに取り組んでいるということですが、裏返せば、自分自身が「苦手にしているところ」から目を背ける癖がついてしまっているため、表向き「快適」に勉強に打ち込んでいる可能性もあるのではないかと睨んでいます。

 さて、ウィークポイントの整理をしたら、その上で塾の講師にお願いをして面談をしてもらい、そこで具体的なアドバイスを求めるのも手だと思います。また、算数の授業が終わったら、「その日なかなか理解できなかった部分」を講師に質問する習慣をつけるのもアリです。

 いずれにせよ、まだ小学校4年生ですから、そんなに焦る必要はありません。
 結果を早急に求めたりせず、息子さんの算数の学習方法が改善できるよう、温かく見守り、励ましてやってほしいと願っています。



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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。
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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)、『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)。現在、プレジデントOnline、こそだてオウチーノなどで記事を連載している。


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