こんにちは。
息子さんは学力レベルが高く、これからさらにどう伸びていくのか楽しみですね。4科のうち3科も安定して高得点をつづけているのは立派なことです。
さて、算数だけが他科目と比較すると低得点になっているとのこと。
塾の先生の「基礎をやれ」という指示は具体性に乏しく、不安になってしまうのも当然のことと思います。
最近半年分くらいのテスト(模擬試験)の答案と帳票をまずは引っ張り出してきて、まずは「どこで得点を取りこぼしているのか」を分析してみましょう。たとえば、大問1の計算問題でミスが多発しているのか、あるいは、特定単元の理解が浅いのか……どこが息子さんのウィークポイントになっているのかを知らなければ具体的な方策を立てることはできません。
お子さんは算数に一番時間をかけて前向きに取り組んでいるということですが、裏返せば、自分自身が「苦手にしているところ」から目を背ける癖がついてしまっているため、表向き「快適」に勉強に打ち込んでいる可能性もあるのではないかと睨んでいます。
さて、ウィークポイントの整理をしたら、その上で塾の講師にお願いをして面談をしてもらい、そこで具体的なアドバイスを求めるのも手だと思います。また、算数の授業が終わったら、「その日なかなか理解できなかった部分」を講師に質問する習慣をつけるのもアリです。
いずれにせよ、まだ小学校4年生ですから、そんなに焦る必要はありません。
結果を早急に求めたりせず、息子さんの算数の学習方法が改善できるよう、温かく見守り、励ましてやってほしいと願っています。
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中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)。現在、AERA dot.やプレジデントOnline、ビジネスジャーナルなどで連載記事を執筆している。