矢野耕平先生の中学受験お悩み相談室

2020-01-31中学受験の勉強法

質問

矢野先生、こんにちは。小5の娘ですが、模試などを受けていてわからない問題が出てくると、焦って頭が真っ白になってしまうことがあるようです。その状態から復活するまでに少々時間がかかるとのことで心配しています。焦らず、慌てずと言い聞かせているのですが、来年の受験本番までに模試の場数を踏むなどすれば慣れるのでしょうか…。

回答

 こんにちは。
 試験のときに頭が「真っ白」になってしまう。これは確かに心配ですね。
 お嬢様には塾のほかに何か習い事の経験がありますか? また、その習い事で大人数の場で発表するなんてことはあったでしょうか。そういう場でいつも頭が「真っ白」になってしまい、上手くいかないのであれば、「あがり症」であることが考えられます。これは慣れでは克服できない脳のメカニズムの問題であるとも言われていますので、もし思い当たることがあればしかるべきところに相談したほうがよいと考えます。

 しかし、お嬢様の場合「分からない問題が出てくると」と条件付きですので、「あがり症」である可能性は極めて低いでしょう。
 この場合は模試の場数を踏むのは有効だとは思いますが、ただ闇雲に受験させるだけでは改善しないように思います。
 今後、模試を受けるときには、「満点を取る必要はないこと」「分からない問題が幾つか出てくるのは当然のことで、勇気を出してそれらを飛ばすこと」……この2点のルールを説明し、実践させてほしいです。

 お嬢様には憧れの中学校はありますか?
 もしあるのなら、その学校の各科目の「受験者平均点」「合格者平均点」を調べてみてください。すると、幾つか問題をスキップしたとしても合格ラインを超えることが理解できるはずです。
 「あなたの第1志望校だけど、6割取れれば合格できるの。だから、10問あれば4問不正解でも大丈夫なんだよ」と、たとえばこんなふうに丁寧に説明してやってほしいと思います。

 もちろん、これから受験勉強を積み重ねていく中で「分からない問題」が登場するその率を下げていくことが必要です。その数が減っていけばいくほど、お嬢様が試験中にパニックを起こすことも徐々になくなっていくでしょう。
 多くの模試を受けて「慣れる」こと。そして、日々の学習を丹念におこない1問でも多く正解できる地力を付けること。この両面を追いかけていくことが大切です。
 お嬢様の入試本番では、堂々と試験に臨める。そんなふうにたくましく成長することを願っています。


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矢野耕平先生
大手塾に13年間勤めたのちに、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立。代表を務めるとともに国語と社会を担当しています。
著書として『LINEで子どもがバカになる「日本語」大崩壊』(講談社+α新書)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)など多数。2018年12月上旬に「旧名門校 VS 新名門校 今、本当に行くべき学校と受験の新常識がわかる! 」(SB新書)が刊行。
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プロフィール

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表。東京・自由が丘と三田に校舎を構える。国語・社会担当。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書)、『LINEで子どもがバカになる』(講談社+α新書)、『旧名門校 VS 新名門校』(SB新書)など多数。最新刊は『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)、『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)。現在、プレジデントOnline、こそだてオウチーノなどで記事を連載している。


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