東京都教育委員会は、12月19日に、「都立中高一貫教育校入学者決定における適性検査問題の共同作成について」を発表しました。
これまでは、都立中高一貫教育校の設置理念を踏まえ、各校の特色ある教育に照らして、校長の責任の下に各校で適性検査を作成していました。平成27年度入学者決定より、適性検査問題の質の一層の向上を図るため、
共同で作成した問題と各校で独自で作成した問題との組合せにより入試を実施します。
共同作成により期待される効果として、東京都教育委員会は以下の4つをあげています。
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適性検査問題の質の向上…各校で選ばれた能力の高い教員が共同作成することにより、適性検査問題の質の向上が期待できる。
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結果分析の精度の向上…各校の結果分析のノウハウの集積により、入学時の生徒の適性の分析の精度の向上が期待できる。
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各校の適性検査問題作成能力の向上…共同作成委員会で得た情報を共有することにより、各校の問題作成能力の向上が期待できる。
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各校の適性検査問題作成の効率化…各校の問題作成を効率化することにより、他の教育活動の充実が期待できる。
すべての都立中高一貫教育校で共同作成をするのは、与えられた文章をもとに的確でまとまりのある文章を書く力をみる
適性検査Ⅰと、与えられた資料をもとに課題を発見し解決する力をみる
適性検査Ⅱで、適性検査Ⅰは大問1問、適性検査Ⅱは大問3問からなります。これら4問のうち1問または2問を、各校独自問題に差し替えます。ただし、適性検査Ⅲを実施する学校の差し替えは、1問以内とされています。
共同作成問題の作成は、都教育委員会が指名した都立中等教育学校長と、各校の校長が指名した都立中高一貫教育校の教員で構成された
共同作成委員会が行います。また、差し替え問題や適性検査Ⅲの作成は、各校の校長や副校長で構成された
各校作成委員会が行います。
平成27年度入試において都立中高一貫教育校を志望される方は、しっかりと対策をして臨みましょう。
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