文部科学省では、将来の国際的な科学技術人材を育成することを目指し、理数系教育に重点を置いた研究開発を行う「
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」(※以下SSH)事業を2002(平成14)年度から実施しています。
文科省は3月31日、2015(平成27)年度のSSHに新たに
25校を内定したと発表しました。新規指定校の内訳は、研究仮説を一から設定し、新規性のあるカリキュラム等の研究開発を行う
開発型が
1校(公立1校・名古屋市立向陽高等学校)で、過去にも指定を受けている学校が、これまでのカリキュラム開発を基礎として、より実践的な研究開発を行う
実践型が
24校(国立3校、公立20校、私立1校)です。
なお、2015年度新規指定の指定期間は5年(2015~2019年度)です。
以下、一都三県で新たにSSHに指定された2校と各々の研究開発課題です。
■埼玉県■・実践型
春日部高等学校…知の構造化、そして共有化
■神奈川県■・実践型
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校…高等学校を中心とした、小学校から大学まで一貫した知識・智恵連動の科学教育プログラムの開発と普及
また、地域の中核拠点形成など、科学技術人材育成にかかわる重点的な取組みを、SSH本体と一体的な事業として推進するため、「
科学技術人材育成重点枠」を設け、SSH指定校に対して追加の支援を行っています。この科学技術人材育成重点枠に、2015年度は公立4校、私立1校を採択しています。
一都三県で採択されたのは神奈川県の
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校で、研究開発課題は「グローバルな視野を持った科学技術人材を育成する中核拠点の研究」です。
中高パスナビでは、過去にSSHの関連記事を掲載しました(平成22年~23年)。SSHの事業や取り組み例や、指定校の学校の様子などを掲載していますのでご覧ください。