中高パスナビ編集部

2014-12-02学校訪問

桐朋女子中・高等学校「時代を創る女性(リーダー)を育成する教育とは」後編

11月15日、桐朋女子中高等学校にて「第3回中学 学校説明会」がありました。特別企画として、「時代を創る女性(リーダー)を育成する教育とは」というテーマで、2名のスペシャルゲストによる教育シンポジウムが開催されました。

ゲストは、2015(平成27)年度入試で大きな入試改革を打ち出した国際基督教大学(以下ICU)学長の日比谷潤子さんと、桐朋女子中・高等学校の卒業生でありインテル株式会社代表取締役社長の江田麻季子さんです。

昨日に引き続き、シンポジウムの概要と、桐朋女子中学校の2015年度入試についてお届けします。


---授業を全て英語で行う学校や、社内の公用語は英語、という会社が増えています。英語を使うことがグローバル人材なのか、それとももう少し広い視野でとらえていますか。

日比谷 本校は1953年の開学以来、日本語と英語どちらも公用語とするバイリンガルのポリシーを続けており、英語と日本語の両方で授業を実施しています。大学での学びに必要な語学力を身に付けるため、4月に入学した方は英語プログラムを、9月に入学した方は日本語プログラムを集中的に受講します。

今の世界の状況をみると、一つの言語だけで過ごしている人はほとんどいません。あらゆる場面で複数の言語を使わざるを得ないのが「グローバル化」です。それほど得意ではない言語で相手とコミュニケーションをとらなければいけない状況があります。相手の言葉で語る努力をする姿勢は、グローバル人材に求められる要件でとても重要です。


kousya



---江田さん自身の英語に関するエピソードとグローバル教育についてお話ください。

江田 桐朋女子には、帰国子女の生徒がたくさんいます。私が在学中の頃は、海外で育った友人が羨ましかったです。
将来日本で就職するならば、大学は日本の大学に進むと両親と約束していましたので、日本の大学を卒業後にアメリカの大学院に進みました。英語を読むのは遅いし授業についていくのは大変でしたので焦りや苦労はありましたが、どうにか克服して自信になりました。大学院修了後はアメリカで就職しました。30年前、日本には女性が総合職でバリバリ働ける選択肢はほとんどありませんでしたので、海外だからこそ思いっきり挑戦できたのだと思います。若かったので勢いもありました。

女性をもっと引き上げよう、色んな人種の人と一緒に仕事ができる環境にしようなど、グローバルな話題が多い今の動きをひとことで言うと「多様性」だと思います。つまり、自分と異なるバックグラウンドを持っている人をどう受け入れるかが重要です。 多様性の要素の一つに「多言語を話すこと」があります。話すことで、その人がどのような考えをしているか、自分と異なる背景を持っているのを共感することで、色んな考え方を受け入れられます。これが、イノベーションを起こし、新しい世界を開拓できることにつながります。



kousya



---日本の女性管理職はまだまだ少ないです。この問題についてどのようにお考えですか。

日比谷 日本全国の大学で女性の学長は1割ぐらいです。女性の学長が女子大学の学長であるケースがそのうちの半分です。今後、女性はそれなりに増えていくと思いますが、今のペースだと100年かかってもあまり増えないと思います。

江田 日本の社会が選択した道ですね。30年前に男女雇用機会均等法が施行されたとはいえ、現場では「産休を取られて困るよね…子育て中の人には大きな仕事は任せられないよね…」という声もあり、その結果が今につながっていると思います。女性が少ないと問題なのは、新しい考え方が生まれてこないことです。同じようなバックグラウンドの人ばかりだと革新的なことは生まれてきません。そのため、日本の企業がグローバルな舞台で苦しい思いをしているのだと感じます。その解決策として、女性採用は第一歩だといえます。リスクを取りながらもポテンシャルがある人に仕事をどんどん任せる。男性に教育していくことも大切です。


---お二人とも中・高校時代は女子校出身でおられます。女子校の魅力について教えていただけますか。

日比谷 一般的によく言われていることですが、女子校では「自立心」が育ちます。私の場合は、誰かの後について何かをすることや、男性に任せておけば良いという発想はありませんでした。
人と話し合い、折り合いをつけること、自分たちで何かを企画して実行する経験は、男女別学としての意義があると思います。

江田 女子校は“お嬢様学校”の印象を持つ人がいますが、とんでもないことです(笑)。

体育祭、文化祭など行事でサブのポジションを取ることはありません。思い切って自分の能力を試せる環境でした。また、桐朋女子は個性を重視してくれた学校でしたので、自分の強みと弱みが分かりました。自分たちの良さを活かしてくれた点は大好きです。「自分に何ができるのか、できないことはあの人に相談してみよう」という経験を中学校・高校でできました。



2015年度中学校入試について(要旨) 副校長 今野 淳一先生


kousya


桐朋女子中学校は、A入試・B入試・帰国生対象特別試験を実施しています。今日はA入試とB入試についてお話します。

A入試は筆記試験と口頭試問があります。

筆記試験では、基本問題から応用問題まで幅広く出題されます。算数は、途中の計算と考え方も書いてもらうので、部分点があります。わたしたちは、自分で考えて調べて動く、粘り強く取り組む人がほしいです。記述試験も粘り強く取り組んでください。まずは筆記試験で6割を目指してください。

口頭試問の前に、30分ほど新しいテーマを勉強する時間を設けています。その場で教員が一から順に説明していきますので、テーマを知らなくても大丈夫です。テーマは毎年変わりますが、理科的な内容や社会的な内容からの出題が多いです。初めて学習する内容に対して、先生の話を聴けたか、理解できたか、課題にじっくり取り組めたかなどを確認します。学校の授業を大切にできるか、を見ています。

2015年度より、入試に何点か変更があります。
●A入試(2015年2月1日実施)
・入試結果は2月1日22時に本校HPで発表します。準備が出来次第発表しますので、早まる場合もあります。
・筆記試験(国語、算数)の時間を、各50分から各45分とします。
・口頭試問による入試はそのままに、午前中に終了する人数を大幅に増やしました。受験番号が108番までの方は11時30分、109~216番までの方は12時15分、217~270番までの方は12時35分までに終了します。

●B入試(2015年2月2日実施)筆記試験
・試験日を2月2日14:30~に日程を変更します(※昨年度は2月3日実施)。
・面接は行いません。

※編集部注:詳しい変更内容は学校HPをご覧ください。




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