東京都三鷹市にある大成高等学校は、小・中・高で全国初の「リサイクル推進校」として、環境省に認定されました。
小型家電リサイクル法の施行(平成25年4月1日)に伴い、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室から、国民に普及促進するための協力を同校へ依頼されて以来、CM制作の協力、PRイベントの実施、小型家電回収ボックスの設置など様々な活動をしています。
このボックスに、大成高校の先生方が『コデン募金』というわかりやすいネーミングをつけました。なお、『募金』はお金ではなく、『募金属』を意味しており、「金属をリサイクルする取組を生徒たちへ広めたい」という学校の想いがあるそうです。
「限りある資源を再利用しないと、人々は生きていけない」ことを学校から生徒へ伝えると、イラスト同好会の生徒たちがオリジナルキャラクター「コデンくん」と「コデンちゃん」を作成してくれました。キャラクターの頭の上には、リサイクル(recycle)の頭文字「R」のロゴがあります。
このように学校主導で動いてきた取組に対し、生徒も動きます。 2月8日のPRイベントでは、わずか一日で50キロもの小型家電が集まりました。イベントに参加した生徒は、高1・高2生の約1,000名。このうちの約半数が小型家電を家から持参したそうです。
3月18日、PRイベント終了からこの日までに集まった小型家電を回収する日です。 パスナビ編集部は、特別に回収現場に立ち会わせていただきました!
『コデン募金』には入りきらず、職員室に保管するほどたくさん集まりました。
不要になった小型家電を見つけるために、家の中を一生懸命掃除する生徒もいました。「お父さんと一緒に、使わなくなったパソコンを生まれてはじめて分解した」と言って持参してきた生徒もいました。
携帯電話やスマートフォンといった小さなものから、大きなラジカセやノートパソコンなど、生徒が家から持参した小型家電の数々が並んでいました。
この取組は授業にも活かされています。 高2生の情報進学コース全員がパソコンを使って啓蒙ポスターを作成しました。授業中の数時間で完成させたというから驚きです。
学校の呼びかけから始まった『コデン募金』は、生徒に大きな意識の変化を起こしました。
「2016年4月に入学する新入生に呼びかけたい。『コデン募金』を継続して設置したい」と生徒会から意見が挙がり、環境省に提案して許可をいただき、4月からも募金箱設置の継続が決まったのです。
これからも全国初の「リサイクル推進校」である大成高校を、パスナビ編集部も応援します!
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