中高パスナビ編集部
2011-06-28学校訪問
成城中学・高等学校クラブ見学会
6月25日(土)に、成城中学・高等学校(新宿区)の「クラブ見学会」に訪問しました。今日は、その様子をお届けします。
前半はクラブ活動の概要説明(13:00~13:30)、後半はクラブ別見学・相談(13:45~15:00)です。
中田校長先生の挨拶
本校は明治18年、今から126年前に文武両道を掲げて創立した学校です。 当時は「文武講習館」という校名で、翌年「成城学校」に名称を変更しました。世の中には文武両道をうたっている学校がたくさんありますが、学校の名前に「文武」を使ったのは本校が一番はじめです。そして、文武両道を目指すところは現在まで脈々と受け継がれています。 本校は、生徒にクラブ活動と勉強を両方取り組んでほしいと思っています。両方動いている“車の両輪”というイメージではなく、人間の“右足”と“左足”というイメージです。つまり、右足を踏み出して勉強を、次に左足を踏み出してクラブ活動をやる、この繰り返しを目指しています。 大学進学実績とクラブ活動が全く分業で行われている学校もあります。たとえば、甲子園に出場しながら、難関校に合格する生徒をたくさん輩出している学校です。その学校は、特進クラスは勉強だけする“文専門”、野球部は運動のみする“武専門”となっていることがあります。 本校は、同じ人間が「文」と「武」の両方をやってほしいと思っています。 クラブ活動を通していろいろな経験をすることで、失敗を繰り返し、より良くするためにはどうすればよいかを考えていってほしいと願っています。 全国大会に行ける部活はほんのわずかですが、生徒たちは本気で全国大会を狙っています。負けては泣いています。今日は、そんな生徒の姿を是非ご覧ください。
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クラブ活動の取り組みについて(宮本先生)
【加入率について】 中学1年生はほぼ全員が加入しており、中学生全体の参加率は90%超、高校生全体の参加率は60%超となっています。スポーツの特待生入試はしていませんので、皆同じ条件でスタートです。 【活動時間について】 授業が終了して約30分後に部活動を開始します。夏期(4月~10月)は18時、冬期(11月~3月)は17時に終了します。安全第一で、遅い時間までは残さない方針です。 試験1週間前から試験最終日まで活動はありません。大会がある部活動は、短時間でクラブ活動を行うことがあります。 ほぼ全てのクラブで、夏休みに合宿をします。 【成績について】 本校には全部で44つの部会と同好会がありますが、全体としては強い部はありません。都大会までは出ることが多いですが、その上にはなかなか行けません。 全国大会に出場する部は、陸上部、速記部、相撲同好会です。 【部活動を通じて身につくこと】 生徒手帳の学友会(クラブ)規約にも、文武両道の実践 “部員は勉学との両立に努力すること”を明示しています。 厳しい部では、礼儀作法や挨拶からしっかり教えます。集中力や忍耐力をつけてもらいます。 毎日活動がある部もありますが、忙しい中で、時間を有効に活用する力がつきます。 長時間あるよりも、ここしか勉強する時間がないという状況のほうが、集中力がつくと感じます。 最後までやり遂げる経験は必ず次につながりますので、忙しくても部活を辞めないように薦めています。
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説明会終了後は、興味ある部活動の「ミニ説明会」に参加したり、校内を自由に見学できました。
右の写真は、中学野球部のミニ説明会の様子です。

囲碁部、将棋同好会です。

地理研究部の様子です。右の写真は、成城生の通学圏の立体地図です。

左の写真は、全国大会に13年連続出場中の速記部です。右の写真は、映画研究同好会で自主製作映画の上映中です。

左の写真は卓球部、右の写真は水泳部です。

左の写真は昨年インターハイ(個人)に出場した陸上部、右の写真は野球部です。

ハンドボール部です。顧問の先生が説明されています。

鉄道研究部です。

左の写真はバスケットボール部、右の写真はバレーボール部です。

来場者皆さんに、丁寧に笑顔で説明されていた在校生の皆さんの姿が印象的でした。
最後に、見学会に参加された保護者・受験生の感想を一部ご紹介します。
・一生けん命部活動に取り組んでいるのが印象的でした。
・子どもに中学校へのあこがれができたようで、目標をもって勉強が出来そうです。
・学生さんたちが自主的に運営されている様子に好感がもてました。
・活気あふれる様子を直接見ることができてよかったです。
・生徒さんがとても礼儀正しかったです。
・生徒の皆さんと直接お話させていただきましたが、とても素直な方が多かったです。