中高パスナビ編集部

2011-09-28学校訪問

三輪田学園中学校 ナイト説明会


9月16日、三輪田学園中学校(東京都千代田区)の「ナイト説明会」を見学しました。
仕事をされている保護者の方が参加できるように、夜の時間帯の説明会を2009年度より開催しています。

三輪田学園は2012年に創立125周年を迎える伝統ある女子校です。
吉田珠美校長先生から「三輪田学園の教育」の説明と、卒業生3人によるパネルトーク「私たちの三輪田時代」が行われました。

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三輪田学園の教育 (校長 吉田珠美先生)

1.教育について
教育理念は「徳才兼備の女性を育てること」です。人柄が良くて学力のある生徒を育てることを目標としています。 「誠のほかに道なし」が校訓で、自分の行為が、自分に・相手に・社会に対して誠実であるか常に問いかけなさいと生徒に言っています。中高完全一貫の体制は、戦後間もなくから60年間続けています。

■ 徳と才を育てるカリキュラム

漫然と本を読むだけではなく、感想を書いてノートを提出すると、担当の先生の丁寧なコメントが書かれて返されます。三輪田では時間割の中に読書があります。

●読む書く同時の「読書」

中1では、心を育てるために主に文学書を読みます。中学生ともなると、調べものをしてレポートしたり、本から得た知識をまとめて表現するための読書が必要になります。中3の「社会科読書」では、わりと難しい本を読んでもらいます。「君たちはどう生きるか?」「戦争はなぜおこるか?」、環境やジェンダーの本などを読むと、気づくことがたくさんあります。

 

●生き方教育

道徳やホームルームで、いのち・平和・自立・環境をテーマに扱います。「人間として大切なことは何か」「自分が社会のためにできることは何か」を考えていく時間です。

 

●学力形成

基礎基本の徹底… まずは基礎基本を徹底的に、高校になったら学問の裾野を広くもちつつも専門を深くして受験学力を形成します。

小テスト満点主義… 小テストが頻繁にあります。漢字、英語、数学、社会の年表や地名など、英語のテストですと毎回あります。小さな単元を確実にクリアさせます。

特進クラスを設けない… 三輪田は特進クラスを設けていません。成績はお子様が持っている資質のごく一部だと思っているので、それだけで序列をつけたくはありません。分割・習熟度別や先取りの授業は行っていますが、総合成績を出して順位をつけて壁に貼り出すようなことはしていません。ご自身には成績を渡していますし、全国模試の機会も中2から設けていますが、学校内で順位を出す必要はないと考えています。
すべてのお子さんが特進クラスだと思っています。全員を同じように指導していきたいと思っています。
受験学力だけではなく一般常識も含めた学力をつくっていきたいと思っています。
学力は、いわゆる学ぶ力だけではありません。“知りたい”、“わかった”、“もっと知りたい”につなげる学力を目指しています。

 

2.進路指導について miwada-principal2

中1から進路指導が始まっています。中学は道徳の授業内で、高校はホームルームや科外課題で、あなたはどう生きるのか、どう人生設計していくのかを絶えず問いかけながら考えさせていきます。高2で「自分史」を書くときはほとんど自分の進路がぶれなくなります。
一人ひとりにオーダーメイドの進路指導をしています。昨年度は約9割が現役で大学に進学し、約4割が理系に進学しました。

3.危機管理について

地震が発生した3月11日は、教員が作ったおにぎりを生徒に食べていただき、約350名が一晩一緒にすごしました。地震発生後、水や食料などの備蓄を増やす、危機管理マニュアルの見直しをするなどさまざまな対応をとりました。校舎に被害は無く、この辺りは岩盤も固いため液状化の心配もございません。



三輪田学園の6年間は、大学受験の準備だけで終わらせません。思春期、青春期の大事な6年間です。あたたかくて豊かな人間性をもち、希望する進路にぴたっと行けるだけの学力のあるお嬢様を大切に育てたいと思っています。


2.卒業生によるパネルトーク (コーディネーター 教頭 望月道子先生)


-三輪田を卒業した後の経歴について教えてください。

Yさん:35回(1984年)卒業です。薬学部のある大学に入り、製薬会社の本社勤務となりました。結婚と同時に実家の自営業を手伝い、現在に到ります。娘が中学1年生に在学中です。

Tさん:46回(1995年)卒業です。大学では日本文化を学び、卒業後は生命保険会社で9年間勤務、その後地方公務員になりました。

Kさん:62回生で今年3月に卒業しました。憲法に興味を持っており、大学では法学部にいます。将来は学校の先生になりたいと思い教職課程をとっています。

-三輪田に入学された理由を教えてください。

Yさん:父が複数の私立学校を見学し、三輪田に決めました。当時は地元の公立中学校が荒れており、通わせたくなかったそうです。また、大学がない学校のほうが自分で将来を決めるだろうと両親が思ったそうです。

Tさん:知人から三輪田学園を教えてもらい、父が見学しました。都心だけれども緑がたくさんあり、まじめそうな生徒が多かった印象で父が決めました。

Kさん:小学校3年生のとき、自分から中学受験をしたいと両親に言いました。塾の先生から三輪田学園を勧められ、母が見学をして受験を決めました。

望月先生:今の在校生に聞くと、三輪田のクラブ活動の中に、自分の趣味や興味と合うクラブがあったので受験したという生徒が増えています。
Yさんのお子様が三輪田を受けた理由は何でしたか。

Yさん:娘の第一志望校は別の学校でしたが、その学校の過去問題が全く解けなかったそうです。「歯が立たない問題を出す学校は、自分に合わない学校」と感じたようです。算数が大の苦手だった娘でしたが三輪田の過去問題は解けたので、小学6年生の11月に三輪田を第一志望に変更して猛勉強していました。


-クラブ活動で印象に残っていることはありますか。

Tさん:バスケットボールクラブに所属していました。トレーニングのために縄跳びで二重飛びをしなければいけなかったのですが、私は出来なくて先輩が教えてくれたのが印象的でした。

Kさん:器楽クラブで打楽器をしていました。100人以上の部員をまとめるのが大変だと痛感しました。

望月先生:昨年、新しい校舎になり施設が充実したためクラブも強くなってきました。バスケットボールクラブや音楽クラブは昨年都大会に出場しました。中学1年生のほぼ100%がクラブ活動に参加しています。

-中学1年生の最初の頃の友人関係やトラブルで記憶に残っていることはありますか。

Yさん:私の娘が今中学1年に在学しており、毎日楽しそうに通っています。家より学校が楽しいようで、朝早くから最終下校時刻まで学校にいます。1学期の間でたくさんの友達の名前が出てくるのですが、いろんな友達ができて楽しそうです。

Tさん:卒業して16年経ちますが、中1のときに席が近かった友達とは今でも仲が良く頻繁に会っています。

Kさん:1学期ごとにクラス対抗の球技大会があるのですが、相手のクラスがこなくて試合ができなくなり、そのクラスと私のクラスの仲が悪くなった記憶があります(笑)。

望月先生:友人関係で万が一トラブルが発生したら、子どもたち同士で解決します。先生方と生徒の距離が近いので何か困ったことを抱えたお子さんがいれば、先生方から声がけをします。周りの生徒も知らせてくれます。友達関係が深刻な状態になることはありませんのであまりご心配されなくて大丈夫です。

-宿題や課題の思い出はありますか。

Yさん:私の時代も今も、毎回英語の復習テストがありますね。娘は毎日英語をやらなければと思っているようです。

望月先生:必ず前の時間の復習テストをします。ですので、復習をしないで次の授業にのぞむことはできません。提出物なども厳しくチェックしています。

Kさん:
英語の小テストに間違えた部分を3回書く「訂正ノート」があります。毎回先生が一言コメントをしてくれるので、「先生は見てくれていたんだ」とやりがいを感じ、自分の学力も上がっていきました。

-行事が豊富な三輪田学園ですが、思い出に残っている行事はありますか。

Yさん:運動会です。男の子の目がないので力が入ります。

望月先生:運動会は学年対抗です。走る競技がとにかく多いので、低学年でも優勝は狙えます。勝ち負けではなく、テーマは団結、協力です。運動神経に関係なくみんなで一体感をもって夢中になれるようです。

Kさん:中3の広島の修学旅行です。広島で被ばくされた方に直接お話を伺う機会があります。自分たちが経験したことがないことを経験者から聞けることはとても貴重でした。

-ときが経つとわかってくる三輪田の良さはありますか。

Yさん:私が通っていた頃と今と、学校がかもし出す空気は何十年も変わらない安心感があります。
会社の入社試験の最終面接の際、一人の面接官のお母様が三輪田の卒業でした。採用後にその面接官に「三輪田の子だったら間違いないと思った。がんばりなさい」と言われました。 社会に出てから評価が高い学校のブランドがあるなあと感じました。

望月先生:説明会にいらっしゃる保護者の中で、職場にしっかりした三輪田の卒業生がいるのでどんな学校なのか興味を持って来られるお父様がときどきいらっしゃいます。
6年間学ぶと身に着くもの…それは穏やかだったりやさしさだったり、誠実さだったりします。 何事も一生懸命するまじめな姿勢が身につくと思います。 皆様方のお子様が、まじめにコツコツ努力を厭わない方でしたらものすごく成長されると思います。

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編集部より

平日金曜夜の開催にも関わらず、およそ70名の保護者が出席されていました。
校長先生、教頭先生はお二人とも三輪田学園の卒業生ですのでご自身の経験もふまえて直接お話してくださり、心に響きました。
10月1日、2日は文化祭が、10月12日には学校説明会が開催されます。穏やかな雰囲気に包まれる在校生の姿を直接ご覧いただける機会ですので、ご関心のある方は是非ご訪問ください。



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