中高パスナビ編集部

2012-07-18学校訪問

九段中等教育学校 学習塾対象説明会


6月6日、九段中等教育学校は学習塾を対象にした説明会を開催しました。同校は平成18年度に開校し今年で7年目を迎えた千代田区立の中等教育学校です。説明会では、教育方針、進路指導方針・実績、募集概要・適性検査などのお話がありました。今日はその概要をお伝えします。

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教育方針

九段の教育目標は、『豊かな心 知の創造』です。自分に対する「自律心」「あきらめない心」、他人に対する「やさしさ」「思いやり」、社会に対する「公共心」「社会貢献の心」を豊かにし、感謝の心を忘れないように『豊かな心』を育てています。
『知の創造』とは、学習をするにあたって単なる知識理解を深めるだけでなく、知識を活用する力をさします。

教育課程の特徴

教育課程は、文系・理系という枠組みをはずし、全ての教科を学習します。学校生活を通して、知性や感性を磨き、創造性を培うことを重視しています。
1・2年の段階では、学習の基礎基本と家庭学習の定着を図ります。5年終了時までに、高等学校で学ぶ教科をほぼ終了します。6年生では、進路実現に向けた難関国公立大学受験に対応できる講座を選択できます。

 

区立としての特色と独自性

千代田区の豊富な教育資源を活用し、授業を展開しています。区内11大学、40を超える民間企業、各国大使館と連携した講座や授業をしています。
また、千代田区の支援によって、東京都の教員定数よりも多くの先生を配置しています。それにより複数担任制や少人数指導を実現しています。

 

教育活動の3本柱「学ぶ」「生きる」「鍛える」

(1)学ぶ -確かな学力の向上- … 個に応じたきめ細かい指導をしています。 多くの教科において、少人数指導やチ-ムティ-チング(1クラスに教員が2人)を活用した授業を実践しています。 英語・数学においては、1クラス20名程度の少人数及び習熟度別授業を行い、皆が授業についていけるように取り組んでいます。 補習・補講の指導体制も充実させ、土曜授業における豊富な授業日数を確保しています。

(2)生きる -将来の夢や進路実現を図るキャリア教育- … 総合的な学習の時間に、「九段自立プラン」を行っています。 これは、学年ごとのテーマのもとで課題探究学習を行うものです。 たとえば、1年生は「都市の環境」というテーマで調べ学習をします。 近隣の企業にアポイントをとり、企業から出された課題について自分たちで調べて提案していきます。 実際に製品や企画に結びついた提案や発想もあります。
また、マラソンランナーの谷川真理氏、絵本作家の中川李枝子氏、東京大学の須藤靖教授など、様々な分野で活躍している著名人のキャリア教育講演会や、ジャーナリストの池上彰氏やJAXAの方々の特別授業など外部講師による授業も活発に行っています。

(3)鍛える -豊かな人間性の育成- …あいさつができる生徒の育成、身だしなみを整えられる生徒の育成、いじめをしない・いじめを許さない生徒の育成など、ていねいで親身な生活指導をしています。
また、達成感を実感できる学校行事と多彩な宿泊行事、34の部からなる充実した部活動があります。たとえば、宿泊行事にはホームルーム合宿(1年)、勉強合宿(1、2、3年)、オーストラリア海外研修(3年)、4泊5日の游泳訓練(4年)などがあり、学校行事を通じて生徒が大きく成長します。6年間で、リーダーとしてのチャレンジ精神や自らの進路を切り拓く力、これからの社会に必要な生きる力を育むことができます。

 

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▲ 生徒が中心となって運営する、6学年そろっての体育祭です。

 

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▲ 游泳訓練に向けて室内温水プールで練習します。

 

進路指導


進路指導の特徴 大学での伸びしろ

進路指導の基本的な柱は、「確かな学力の育成」「キャリア教育の充実」です。
教科の基礎学習を徹底的に行うことで、確かな学力が身に付きます。 多彩な体験の機会や充実したキャリア教育プログラムを実施することで、生徒の豊かな教養や情操が育まれます。 そして、一人一人が自分で生き方・進路を見出して人生を築いていく力が形成されます。本校には、何を学び、何をすれば良いかが決まらない生徒はほとんどいません。

本校は、外国人留学生によるイングリッシュ・シャワーや、ネイティブの先生との会話の機会、海外研修・英語合宿・海外派遣など英語にふれる機会が日常的に多くあります。英語力を中心に、コミュニケーション能力を鍛える授業を豊富にそろえていますので、在学中に「聞く英語」「話す英語」が身に付きます。卒業生から、大学の英語の授業にスムーズについていけたり、卒業後も英語が伸び続けているといった報告を聞きます。先日も卒業生が「TOEICが600点を超えた!」「インターンシップで海外に行きます!」と報告にきました。


進学実績について 今春の大学受験状況

平成24年の121名の卒業生は、約2割が国公立大学へ、大学現役進学者は約8割という結果でした。 主な進学先の内訳は、国公立大学(医学部含む)に23名、早稲田・慶応・上智・東京理科に15名、学習院・青山・立教・中央・法政・立命館に10名、日本女子・東京女子・津田塾に7名、医療系(歯学部・看護学等)に5名、大学校(水産)に1名が進学しました。

今後の進路指導では、よりきめ細やかなサポートと、上位層・最上位層への指導の徹底をしていきます。 前期課程(1~3年)では、基礎学力から受験力を養成し、後期課程(4~6年)では、難関大への意識付けと合格に導くきめ細かいサポートを行います。
具体的には、大学受験に向けての講座を拡充させます。例えば、夏の特別講座は昨年比1.5倍の約60講座を予定しています。昨年までは3年生から実施していたハイレベルな中高一貫校向けの模試を、2年生から校内で実施します。 模試に関しては、目標点を決めるなどきめ細かい事前指導と、事後指導を徹底します。
ハード面は、昨年に続きさらに充実させます。近隣大学の学生による学習支援、サテライト講座は毎日実施します。土曜授業は年32回実施します。

さらに、大学受験期のメンタル面をサポートするために、本校スクールカウンセラーによるストレスマネジメント講義をします。 保護者対象の進路説明会や進路講演会を開催するなどして、保護者とともに受験を支える環境作りも強化します。

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▲ 自学自習を支援する工夫として自習室を提供しています。


募集概要および適性検査について

・出願書類について(昨年度例)
報告書は都立の中高一貫校が5年~6年の2年間分が必要なのに対し、本校は小学4年生からの3年間分が必要です。

・合格者の決定について
募集区分別(千代田区民枠の「区分A」、都民枠の「区分B」)ごとに、男女別の総合成績順に決定します。 報告書は200点満点、適性検査1は200点満点、適性検査2は300点満点、適性検査3は300点満点に換算し、合計1,000点満点となります。

・報告書点と適性検査点の割合
報告書の割合は全体の20%、当日の適性検査点が80%ですので、当日の検査得点が合否を左右します。 作文を含んでいる適性検査1は他の都立中高一貫校に比べて得点の比重は低めですので、作文だけで合格はできません。
本校の適性検査の問題は基礎的な問題が多いため、簡単な計算ミスをしないことが大切です。

・合格に向けた学習方法のご提案
本校の適性検査は、すべての問題で、読む力と書く力(表現力)が必要です。多くの問題で、小学校で学ぶ範囲の計算力と、計算された値を活用する力が必要になります。
算数は、小学校4~6年の学習内容を理解し、定着させましょう。
記述力をつけるために、新聞を使った学習法をお勧めします。興味のある記事を選び、大切なところに線を引いておき、要約を書いて、さらに自分の感想や考えを書く練習を続けてください。こどもが書いた文章は、大人の視点で添削してください。


九段中等教育学校では、受験生や小学生を対象にした行事がたくさん予定されています。

・九段天体観望会(対象:小学4~6年生) … 7/28、9/29、10/27、11/24、2013/1/26、2/23、3/16
・Kudan English 実践発表会 … 8/26
・小学生体験授業(対象:都内在住の小学5、6年生)… 8/23、8/24
・適性検査解説会(対象:都内在住の小学6年生で、受検を希望する児童)… 10/8

ご興味がある方は、応募方法や詳細など学校のホームページを確認してお申込みください。



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