中高パスナビ編集部

2012-07-27学校訪問

鴎友学園 塾対象説明会


7月4日、鴎友学園女子中学高等学校(東京都世田谷区)は塾を対象にした学校説明会を開催しました。説明会では、校訓や教育方針、進路状況と学校生活・学習、入学試験についてお話がありました。今日はその概要をお伝えします。

top


鴎友学園について

沿革

本校は昭和10年に、東京府立第一高等女学校(現・都立白鴎高等学校)の同窓会である「鴎友会」が、創立50周年事業の一環として設立した学校です。 女子教育の先覚者といわれた市川源三は、良妻賢母の教育が当たり前の時代に、女性の社会進出を唱えるような新しい考えを持っていました。 その後、市川源三の教えを受けた石川志づが後を継いで校長になります。石川はキリスト教思想家の内村鑑三と女子英学塾(現・津田塾大学)を創設した津田梅子先生の薫陶を受けています。本校はミッションスクールではありませんが、キリスト教精神による全人教育を心の教育の基盤にしており、中学1年生から中学3年生まで週1時間の聖書の授業があります。

 

校訓「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」

創立以来、「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」を校訓として、心の教育を行っています。 他者を尊重しお互いを認め合い、自分を大切にする心を育んでいきます。 また、さまざまな経験を通して自らの可能性を発見し、その可能性を「誠実」に伸ばし、社会の中で発揮して「創造」的に生きることができるような人物を育てていきます。

 

別学ならではの強み

集団で学ぶとき、女子と男子とではグループの作り方やコミュニケーションの始め方が違います。 また、思春期は、体の成長だけではなく、心の成長の仕方やスピードも男女で大きく異なる時期です。 別学ですと、仲間やクラスメイトや先生とコミュニケーションをとりながら学ぶという、女子の特徴を生かした教育活動ができます。 また、女の子の中には自分に自信を持てない子がいます。そのような子の背中を押し、励ましてエールを送っています。

 

6年間を通して大切にしていること

本校では、他者との関わり合いの中で自己肯定感を育んでいます。

入学後の最初の時期が肝心です。生徒はこの学校で「受け入れられている」という感覚を得ることで、安心して学校生活をスタートできます。そのために、入学直後は3日に一度の席替えをしたり、放課後に面接週間を設けたり、少人数学級編成をするなどの取り組みをしています。
一人ひとりに居場所があり、ありのままの自分でいられるような学校作りを大切にしています。

また、HR、授業、委員会、クラブ活動などいろいろな集団の経験の中で、生徒が自ら挑戦するチャンスを多く与えています。すべての生徒に活躍の場を与えることで、生徒は達成感や充実感を味わうことができます。自己肯定感がエネルギーにつながり、前向きな姿勢になります。将来は、人の気持ちを理解して尊重できる、リーダーシップもフォロワーシップも兼ね備えた人になってもらいたいのです。

 

nyugaku


進路状況と学校生活・学習について

2012年春の現役進路状況については、25.8%の生徒が国公立大学に進学しています。 一昨年は浪人生の数が18~20%でしたが、2012年は11.6%になり、現役で合格できる力がついてきた表れと見ています。 分野別で見ると、ほぼ半分は理系に進んでおり、人文科学系が28%、社会科学系が27%、自然科学系が45%となっています。 最近5年間の大学合格率は、右肩上がりの傾向です。 医学部志望の生徒も多く、医学部医学科には、現役で16名、既卒で20名が合格しました。

文理別クラス編成は高2からで、本人の希望で選択できます。 国立や特進コースなどは作っておらず、選択科目を増やすことで全ての大学と受験科目に対応しています。 ほぼ毎年、音楽や美術といった芸術系への進学者がおり、生徒は幅広い進路を選択しています。

本校の受験生がなぜ頑張れるのか

入学したい!と思って、頑張って受験を乗り切ってきた生徒が多いため、モチベーションが高いだけではなくチャレンジ志向の強い生徒が入学してきます。 皆でコミュニケーションをとりながら、競い合うのではなく協力してお互いの力を伸ばしていく学校づくりをしています。その中で、生徒が「自分はがんばれるんだ」と思う自己肯定感を持ちます。最終的には自分の力で行きたい進路を考えることで、自分の中の動機から自分の行きたい学校を目指すことが、がんばりの原動力になると思います。

特色ある教科

生徒は受験の科目のみを学ぶのでは伸びません。 芸術の授業を大切にしたり、身体を使った表現力も身につけるなど、必要な学習には必要な時間をかけています。
特色のある教育の一例として、中学3年生までの聖書の授業、中1と高1での園芸の授業、6年間学ぶ体育のリトミック(※)があります。 体験学習、芸術や家庭科の授業などすべてを大事にしています。

私たちは、学習の中には“喜び”がないといけないと考えています。
喜びがあれば、勉強が楽しいものになり、もっともっと知りたいと感じます。

(※)目と耳から与えられた刺激を運動神経を通じて全身で表現することで、集中力、反射性、記憶力、思考力、創造力を養います。60年以上の伝統を持つ科目です。

 

engei

rythmique

 

サポート体制

中1は1クラス30人前後、中2以上は英語や数学を20人前後で少人数授業を行います。 各教科でオリジナルテキストやプリントを活用しています。 高校2、3年ではあらゆる進路に対応した科目を選択できます。
また、長期休暇中の講義は本校の教員が担当しますので、どの講座を受講しても全て無料です。

学校生活の中で多くの感動を経験

生徒主体で運営する学校行事が数多くあります。生徒は委員会活動にも積極的に取り組み、今年度の生徒会役員は全員立候補でした。 クラブ活動の入部率は中学1年は99%、高校2年生は93%です(※2011年度)。

大学の志望校を決めた理由

2010年度の卒業式の後、卒業生に“第一志望校を決めた理由”についてアンケートでとったところ、 86%は“学問の内容”を選んでいました。そのほか、“就職”や“資格”など、自分の将来に役立つものや自分の将来を考えて進学先を決めている生徒が95%にも達していました。


入学試験について

入試は学校の顔

学校の理念はカリキュラムに、教科の理念はシラバスに表れます。
カリキュラムは学校全体が「こういう学習指導をしたい」という姿勢を示します。 各教科ごとにシラバスがあり、各教科が学校全体の理念のもと、どのような授業をするのかが具体的に示されています。
入試問題は、鴎友の授業そのものを表しています。 問題を解くことで内容の理解を深めていけるように作問しています。 問題を解いた結果ではなく、問題そのものに興味関心を持って取り組んでください。

各教科の入学試験の内容と学習アドバイス

<国語>
・一題目の物語文と二題目の説明文をあわせて約8,000字あり、すべて記述式の問題です。
・まとまった量の文章の内容を読み取り、理解したものを自分で再構築する力を問います。
日常の授業の中で、文章を読んで考え、お互いが評価しあう鴎友の授業の形態を表しています。
・採点は要素方式(解答の中にある要素を見つけて加点式で採点)。
・解答は本文の中の表現から根拠を探しながら作ってください。文章の中に答えやヒントがあります。
・自分の解答を読み直してください。音読は有効です。
・一回で読める文章にすることをめざしてください。

<算数>
・定番の問題を中心に演習してください。
※例年、平方四辺形は出題されています。 特に比と割合がでます。
・暗算でできる問題も簡単な式や関係を書き残してください。
・受験生が書くことのできる範囲でよいので、考え方を採点者に伝えてください。

<社会>
・基本的な用語を説明できるようにしてください。
・時代の流れをとらえてください。
・資料や写真、図を読み取り考える問題があります。

<理科>
・基本的な知識を問う問題が必ず出題されます。
・図や表やグラフを読み取り、関係性を発見する問題もあります。
基本的な事項だからこそ、なぜそうなるか?を問いかけ、考える姿勢が大切です。

<全体として>
・採点方法は要素加点方式で、途中点がつきます。
・4科目の合計点で合否を決めます。特定の教科に比重をかけることはありません。
・補欠合格はなるべく出さない予定ですが、今後検討の余地はあります。
・帰国生入試について、若干の加点をするなどの配慮はありますが、帰国生枠はありません。詳しくは学校にお問い合わせください。



  • はてなブックマークに追加
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア


テーマ一覧

ブログ内検索

プロフィール

中学・高校の受験情報、学校訪問記録、受験勉強に役立つ学習法など、志望校選択や受験生活にプラスになる情報をお届けします。 


月別

以前の月を見る

編集部オススメ
受験に関するアンケート受験に関するアンケート

第一志望校の過去問をこれまでに何年分解きましたか?【受験生に質問】