後期選抜の募集人員は、全体の募集人員から前期選抜等の「入学許可候補者内定者」を除いた人数です。
前期選抜と異なり、出願後1回志願(志願した高校)・希望(志願した高校の課程、学科、三部制の部の希望)の変更ができます。
自己申告書の扱いは前期選抜と同じです。
学力検査及び面接等は1日で実施されます。学力検査は、前期選抜と同じく国・数・英・理・社5教科で、1教科は40分(100点)で共通問題です。国語の聞き取り検査、英語のリスニングテストも実施されます。
理数科(くくり募集の理数科は除く)や外国語、国際関係の学科では特定教科の傾斜配点を実施しています(下表参照。前期選抜で募集定員を満たした学校は実施されません)。
2019年度入試では、全日制123校200学科のうち面接等の検査を実施するとした学校は、面接(80校135学科)、適性検査(5校5学科)で、実施しない学校は47校63学科でした。
■学力検査における傾斜配点実施校(全日制・後期選抜 2019年度入試実績)
○数 学・理科を1.5倍( 船橋、柏、佐倉、佐原、匝瑳、成東、長生、木更津、市立千葉の理数科)
○英語を2倍(松戸国際-国際教養)
○英語を1.5倍(流山おおたかの森-国際コミュニケーション、成田国際-国際、東金-国際教養、市立稲毛-国際教養、市立松戸-国際人文)
後期選抜では、前期選抜の「算式1」を使い合格者をA組・B組の2段階に分けて決定します。
算式1 X+α-m
(X、α、mについては、前期選抜参照。mの在籍中学校の評定合計平均値は事前に調べておきましょう)
(1)次の(A) (B) (C)の条件を備える者をA組とし、入学許可候補者とする。
(A) 調査書の評定について「算式1」で求めた数値で順位をつけたとき、上位80%以内(※1)にいる者。(2)A組に属さない者をB組とし、入学許可候補者を次の「算式2」で求めた数値と(ア)~(エ)を資料として総合的に判定する。
算式2 Y+K×Z
Y=学力検査5教科の得点合計 K=1以上の数値(※2) Z=算式1で求めた数値
(ア) 調査書中の国、社、数、理、音、美、保体、技術・家庭、外国語(英語)の評定。
(イ) 学力検査の成績。
(ウ) 調査書中の「教科の学習の記録」、「総合的な学習の時間の記録」、「出欠の記録」、「行動の記録」、「特別活動の記録」、「部活動の記録」、「特記事項」、「総合所見」等。
(エ) 面接等各高校が必要に応じて実施した検査の結果。
※2: 係数Kは、各高校が独自に設定します。Kの値は調査書評定の比重を表すもので、高ければ調査書重視、1に近いほど学力重視という仕組みです。
千葉県立高校の出願にあたっては、前期選抜、後期選抜、第2次募集とも「通学区域に関する規則」に基づいて、志望する学校を決めなければなりません。
● 千葉県の県立高校には学区制があり、地図の通り第1学区から第9学区まで定められています。前期選抜・後期選抜のいずれでも、受検者が志願できるパターンは次の通りです。
● 一方、市立高校は各市により次のように定められています。
後期選抜で入学予定者数が募集人員に満たない場合、第2次募集を行います。選考では全ての高校で面接が実施され、加えて集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自問題による検査及びその他の検査のうち1つが課されます。第2次募集でも、志願者は志願・希望の変更が1回できます。
入学者選抜で提出された調査書及び学力検査等の結果(総合得点及び教科別得点)は、口頭による開示請求によって開示を受けることができます。開示場所は受検した高校、開示期間は入学許可候補者発表の翌日から1か月間、開示方法は閲覧で、調査書については写しの交付も可能です。
この記事は「2020年度入試用 高校受験案内」より転載いたしました。
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