2020-06-04

一般募集の選抜はこう行われる!【埼玉】 2021年度入試用

 「一般募集」の選抜の手順と方法についてみていきましょう。
 まず募集人員の60~80%を、第1次選抜で入学許可候補者とし、残りの人数を第2次選抜で、学校によっては第3次選抜で決めます。
 選抜は、「学力検査の得点」のほか、「調査書の得点の合計及びその他の資料(実技検査または面接)の得点に、各学校で定めた定数をそれぞれ乗じて換算点を算出し、その合計得点で行われます。

●選抜の方法

〈第1次選抜〉
 「①学力検査の得点の合計+②第1次選抜における調査書の得点の合計の換算点+③第1次選抜におけるその他の資料の得点の換算点」(合計点)で選抜します。①を②で除した値は、4/6~6/4の範囲にあるように、 また③の値は①及び②の値の合計を超えないようにします。

〈第2次選抜〉
 第1次選抜と同じ方法で選抜しますが、学力検査と調査書の点数比率は変わります。また学力検査の得点の合計を第2次選抜の調査書の得点の合計の換算点で除した値は、3/7~7/3の範囲にあるように設定されます。
 第3次選抜が実施される場合は選抜基準に記載された資料の得点を用いて行われます。

●調査書点(換算点)の算出例

下記の県立川越高校の2020年度選抜基準(抜粋)の例から調査書点を算出しましょう。
 選抜資料の「調査書の扱い」の合計得点(A)=265点です。各資料の配点「調査書」は、第1次選抜が(2)=335点、第2次選抜が(6)=215点です。次の式で「調査書点の換算点を算出する定数」を求めます。

調査書点(換算点)の出し方

 調査書点の換算点に小数点以下の端数が生じるときは小数第1位を四捨五入します。小数点以下の端数の関係で(A)に※1・2の値を掛けても②や⑥の点数にならない場合があります。

選抜方法は次のようになります。
第1次選抜: 学力検査+調査書×1.26倍
(500点+335点=835点満点)

第2次選抜: 学力検査+調査書×0.81倍
(500点+215点=715点満点)
「学力検査の得点÷調査書の換算点」の数値は、第1次選抜が1.49、第2次選抜が2.33となり、選抜は学力検査重視を表しています。

《選抜基準》

各高校の「選抜基準」には、選抜の基本方針、選抜資料について、各資料の配点や合計点、特別活動など調査書の扱いの詳細を掲載しています。冊子にまとめられ中学校に配布、またホームページにも掲載されています。受検の際の重要な情報ですので確認しましょう。

<第2志望について>

 同一課程に2学科以上ある高校、普通科でコース等がある高校、2部または3部制の高校、いずみ高校などで同一の資料によって選抜ができる場合、 第2志望が認められます(全日制48校、定時制3校、一方向のみ2校)。同一資料で選抜ができない場合でも、第2志望に準じる志望を認められる場合があります。

〈不登校の生徒などの特別な選抜〉

中学校で欠席が多いなど不登校の生徒は、自己申告書を提出して「不登校の生徒などを対象とした特別な選抜」に出願できます。学力検査のほかに面接を実施し、第1次選抜で調査書の学習の記録及び出欠の記録の得点を用いずに特別な選抜が行われます。自己申告書も選抜の資料となります。

※埼玉県では学力検査の得点の「簡易開示」が請求できます。学力検査等の当日に各高校に案内が掲示されます。

選抜基準の例1(2020年度)

学力検査重視校の例 県立川越高校(全日制/普通科)(2020年実績/一部要約抜粋)

選抜の基本方針

(1) 学力検査と調査書の記録において、学力検査の結果を重視する。
(2) 調査書については、学習の記録だけでなく、特別活動等の記録、その他の項目において総合的によく取り組んだ者の選抜に配慮する。
(3) 数学と英語の学力検査は学校選択問題で実施する。

選抜資料

選抜資料

一般募集

一般募集

注釈

調査書の扱いの詳細

[特別活動等の記録の得点(55点)] ※以下の区分を目安として得点を与える。

学級活動・生徒会活動
・生徒会長、 生徒会副会長など ・学級活動、 学校行事など、 その他評価できるもの

部活動 ※予選等を経たものを原則とする。
運動部:全国大会、関東大会、県大会出場など ※ただし、概ねレギュラーとして出場した者。
文化部:全国大会、関東大会、県大会等への出場(出展)など

○調査書の「5その他」欄に記載された活動のうち、運動部・文化部に準じて評価できるもの。

[その他の項目の得点(30点)]※以下の区分を目安として得点を与える。

資格取得等:英語検定準2級以上、漢字検定2級以上、数学検定準2級以上など評価できるもの
○総合的な学習の時間の記録など、その他評価できるもの

その他

なし


選抜基準の例2(2020年度)

傾斜配点実施校の例 県立春日部東高校(全日制/人文科)(2020年度実績/一部要約抜粋)

選抜の基本方針

(1) 学力検査と調査書の記録については、学力検査を重視して選抜する。
(2) 学力検査の国語・社会・英語の得点について傾斜配点する。
(3) 調査書の「特別活動等の記録」、特に部活動・生徒会活動に積極的に取り組んだ者の選抜に配慮する。
(4) 中学校において、資格の取得に取り組んだ者の選抜に配慮する。

選抜資料

選抜資料

一般募集

一般募集

調査書の扱いの詳細

[特別活動等の記録の得点(58点)]

生徒会活動 生徒会長、生徒会副会長、その他生徒会役員に、得点を与える。
部活動(実績は、レギュラーまたは該当する大会等に実際に出場した者のみを考慮、等)
  運動部 国際大会・全国大会出場、関東大会出場、県大会出場等、部長・副部長等に得点を与える。
 文化部 全国大会に出場・出展・出品等、部長・副部長等に得点を与える。
  調査書の「5その他」欄に記載された活動のうち、学校外のスポーツ・文化的活動における
  実績は、特別活動等の記録の運動部・文化部に準じて得点を与える。
[その他の項目の得点(48点)]
資格取得等 英語検定3級以上、漢字検定3級以上、数学検定3級以上、その他評価できる ものに得点を与える。

第2志望

普通科と人文科の間で、相互に第2志望を認める。

その他

なし

この記事は「2021年度入試用 高校受験案内」より転載いたしました。

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