2015-06-23

【連載】編集部注目の学校 徹底レポート
広尾学園中学校・高等学校

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生徒たちの好奇心を育て、質の高い学びを追求している広尾学園。連載の第4回目は、広尾学園の先進的なキャリア教育の一つである「ロボットプログラミング講座」の様子をレポートする。

第4回 入学直後の中学1年生が挑戦!
ロボットプログラミング講座とプレゼンテーション

「ロボットプログラミング講座」は、四足歩行ロボットを通じて、プログラミングの基礎や発想力、プレゼンテーション力を育成するプログラム。すべての作業は3~4人のチームで行うため、協調性を養うことも目的としている。

参加は応募制だが、今年は中学1年生を中心に72名の生徒たちが受講した。医進・サイエンスコースの生徒はそのうち10名ほどで、インターナショナルコースや本科コースの生徒がほとんどだ。このことからも、広尾学園の生徒たちがコースにかかわらず旺盛な好奇心を持っていることがうかがえる。

講座は全4回で、第1回は「ロボットの組み立てとデザイン」、第2回および第3回は「ロボットの動作のプログラミング」、第4回は「プレゼンテーションとロボットレース」という内容になっている。


第1回の講座の様子。手順書に添ってチームで組み立て、完成後に動作確認をする。

「特に、主軸となるプログラミングについては、ロボットやITに詳しくない生徒にも分かりやすいよう『プログラミング』や『ソフトウェア』、『開発言語』といった言葉の意味から学習します。
ですが組み立てやプログラミングの過程で疑問点が発生しても、すぐに解決法を教えることはありません。あくまでも考え方のヒントのみを提示し、生徒たちの思考力を養うように心がけているのです」(講座を担当する外丸先生)



講座のクライマックス!プレゼンテーションとロボットレース

5月23日、ロボットプログラミング講座の最終回である第4回講座が開催された。3クラスに分かれ予選を行い、成績の良かったチームが本選に出場できるという仕組みだ。 まずは各クラスにて、各チームによるロボットについてのプレゼンテーションが行われた。


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「どのチームも使用しているロボット作成のキットは同じですが、プログラミングによって動きに違いが出ます。それぞれのチームが改良を重ねた結果、どのような動きができるようになったのかをプレゼンテーションで発表するのです」(外丸先生)

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3分間のプレゼンテーションでは、iPadで作成した資料をスライド上映しながら、ロボットの動きを実演。ロボットの動きは直進歩行以外にも、後進、右左折、逆立ち、腕立て伏せ、バンザイのポーズなど実に多彩だ。また、工夫した点、苦心した点だけでなく、ロボット名・チーム名の由来も発表する。かわいらしい飾りをつけたロボットや、人気アニメへのオマージュを感じさせるプレゼンなど、生徒たちが個性を発揮し、楽しみながら制作したことがよく分かる内容になっていた。


各生徒は、他チームのプレゼン内容やロボットの動きについて点数をつけて評価しあうので、おのずと自分たち以外のチームのプレゼンを見つめる視線も熱くなる。さらに、プレゼンでは、「チームの全員が必ず一言以上、発言しなければならない」というルールが設けられているため、一人の生徒だけが話し続けることもない。誰が何を説明するかを事前にきちんと取り決めておいたチームも多く見受けられた。 

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プレゼン後に行われたのはロボットレース。これは、数メートルのコースを走らせてタイムを競うものだ。スムーズにゴールできたチームもあれば、コース途中で止まってしまったり、転倒したまま起き上がれないなどのアクシデントが生じたチームも。教室内は熱気にあふれ、「がんばれ、がんばれ!」という歓声が飛び交っていた。


勝ち残ったチームが本選出場へ

予選では各クラスからレースタイムが良かったチームと、プレゼンへの評価が高かったチームが1組ずつ選出され、計6組が本選に進出。残念ながら本選に進めなかった生徒たちも見守る中、再度のプレゼンとレースが行われた。

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本選での優勝を勝ち取ったチームは、プレゼンで「動物の走り方のVTRを見て四足歩行を研究した。右左折に関しては角度を調整し、コースからはみ出さないように工夫した」と動きの改良点について発表。その説明どおり、ロボットはレースでも細かい動きを見せ、圧倒的な強さを誇った。

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また、本選では、IT研究部に所属する中学2年生が同じキットを用いたロボットで参戦。部員たちが「20種類以上の動きができるようにプログラミングした。転倒しても起き上れる」とプレゼンで実演すると、生徒たちからは「すごい!」と感嘆の声が上がった。

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「ロボットプログラミング講座では、全回を通じてIT研究部の部員たちがサポートに当たっているんです。学年を超えた交流も生まれますし、部員にとっても後輩に技術を披露することが自身への励みにつながることでしょう」(外丸先生)

レース順位にかかわらず、どのチームの生徒たちも真剣な表情で取り組んでいたロボットプログラミング講座。この講座で受けた刺激や養った経験は、生徒の可能性を広げる「新たな学び」へのきっかけとなることだろう。


▼編集部が撮影したロボットレースの一部はこちらからご覧いただけます!

【更新情報】編集部注目の学校 徹底レポート 広尾学園「入学直後の中学1年生が挑戦!ロボットプログラミング講座とプレゼンテーション」生徒たちの好奇心を育て、質の高い学びを追求している広尾学園。連載の第4回目は、広尾学園の先進的なキャリ...

Posted by 中学受験 高校受験パスナビ by 旺文社 on 2015年6月22日



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