2016-07-01

【連載】編集部注目の学校 徹底レポート
第8回 ICT委員会発足!生徒が生徒のICT活動をサポート!(前編)

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充実したICT教育環境で知られる広尾学園。他校に先駆けて全生徒が情報機器を所有し、現在では授業や自学習をはじめ幅広いシーンで活用されている。また、昨年度には3Dプリンターも導入し、生徒たちが使用できるようになっている。連載第8回では、今年度発足したICT委員会や有志による生徒主体のICT活動について紹介する。後編はこちらから


広尾学園ICT
2015年に設置されたICTルーム

2016年4月、生徒の発案でICT委員会が誕生!

昨年度、ICTに関心の高い有志の生徒らにより、ICT委員会の前身であるICT係が立ち上がった。正式な委員会として承認されるためには、1年間の活動実績が必要なのだ。その中心となったのが、渡辺康太くん(高校2年)、坂田真浩くん(高校1年)、牧田怜久くん(中学3年)だ。ICT係としてどのようなことをするのかを中心メンバーで考え、40名近くいる全メンバーを取りまとめ、10月の「けやき祭」では活動内容の展示やドローン開発者を呼んでのドローン飛行実演(デモ)なども行った。


「学校図書を扱う図書委員会があるように、ICTの環境整備を担当する生徒組織があってもいいだろうと考え、仲間を集めました。ゼロからの立ち上げということでいろいろと苦労はありましたが、アイデアや意見を出し合いながら、自分たちの手でかたちにしていくプロセスはやりがいがありました」(渡辺くん)

広尾学園ICT
渡辺康太くん(高校2年)


生徒の質問に生徒が対応するサポートデスク

今年度からは正式な委員会になり、現在は各クラスから2名ずつ、合計で70名近い委員から成っている。ICT委員会の主な活動は二つ。一つは、学習支援システムの入力状況の確認・管理だ。システムには毎日ログインが義務づけられているが、昼休みの時点で入力していない生徒には、終礼までに入力するよう各クラスのICT委員が声をかけている。もう一つが、ICTルーム内に設置したサポートデスクでの対応だ。週3日(火・水・木)昼休みに委員が交代でデスクに立ち、生徒の質問やiPadの不具合の相談などに応じている。


広尾学園ICT
ICTルームにある「サポートデスク」

「もっとも多いのが、IDやパスワードを忘れた、という相談です。iPadを更新したらアプリが消えた、データが消失した…なんていう不具合にも、基本的には僕たち生徒が対応しています」(坂田くん)


広尾学園ICT
坂田真浩くん(高校1年)

委員会になり人数が増えたぶん、団結力を維持するのは難しい。委員長を務める渡辺くんは、アットホームな雰囲気の委員会を目指したいと語る。今年入学し、ICT委員会に入った小沼天音さん(中学1年)は、「先輩方のようにICTに詳しくなり、サポートデスクにも立てるようになりたいです」と、先輩たちの姿に憧れる。


広尾学園ICT
小沼天音さん(中学1年)


企業から3Dプリンターの寄贈を取りつける!?

広尾学園のICTルームには、現在、なんと7台もの3Dプリンターが設置されている。うち4台は、XYZプリンティングジャパンから寄贈されたものだ。そのきっかけとなったのが、昨年12月に学内で開催された「モデ1GP」というイベントだ。「モデ1GP」とは、3Dプリンターで作ったスーパーカーのミニ模型をボールペンで弾いて走らせ、走行距離を競うもの。XYZプリンティングジャパンも協力企業の一つだ。他校で「モデ1GP」が開催されたことを知った渡辺くんが、SNSに書き込んだ「このイベントをうちの学校でもやってみたい」というコメントが同社担当者の目に留まり、広尾学園での開催が決まったのだ。


広尾学園ICT
全部で7台の3Dプリンター

イベントの企画・運営は有志の生徒が行い、先生は見守り役に徹した。XYZプリンティングジャパンが6台の3Dプリンターを用意するなど全面的にサポートし、渡辺くんと坂田くんが司会進行役を務めた。当日は40人近くの生徒が参加し、イベントは大成功に終わった。「最初は本当にできるのだろうかと不安でしたが、みなさんの協力で実現でき、大きな達成感と団結力を感じました」と渡辺くんは振り返る。


後編では、3Dプリンターの普及活動や、ICTに興味を持った彼らの原点をインタビューします!




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