2018-12-19

【連載】編集部注目の学校 徹底レポート
芝中学校
合唱コンクールの優勝クラスにインタビュー


はじめに


芝中学校・高等学校では、毎年中学1年生が参加する合唱コンクールを開催しています。
このコンクールは、合唱を通してクラスの団結力を高め、仲間の大切さを学ぶきっかけとして欠かせない大事なイベントの一つです。
22回目の今年は12月1日(土)に芝学園講堂で行われ、全7クラス(1クラス42名)がそれぞれ課題曲・自由曲を発表し、優勝はE組、準優勝はB組という結果となりました。生徒たちはコンクールに向け約半年間、主に週に2回の音楽の授業時間を使って練習を重ねます。
今回は優勝したE組の生徒さん4名と、音楽の授業を担当されている芸術家教諭の橋本先生にお話を伺いました。

芝学園

中学1年E組の皆さんと橋本先生
(写真左から)
宗像遥大君 課題曲指揮・課題曲作詞
田中良衡君 ピアノ 自由曲伴奏
木村匠太君 ピアノ 課題曲伴奏
山田理矩君 クラス紹介担当・課題曲作詞
橋本武士先生 芸術科教諭


――このたびは、優勝おめでとうございます。さっそくですが、自由曲の選曲についてはどのように決めましたか?


山田君
ありがとうございます!E組の自由曲は「君をのせて」(久石譲・作曲)でした。自由曲では好きな曲を選ぶことができるので、クラスみんなで意見を出し合って決めました。曲を聴きあってそれぞれの特徴をあげ総評の末、多数決をとりました。

他のクラスでは「Lemon」(米津玄師)や、「青い鳥」(ゴスペラーズ)といった曲がセレクトされていました。今どきの曲が多い中、E組の曲はわりと昔のものだったので、ほかのクラスとは少し違う雰囲気でした。


――課題曲についてはいかがですか?


橋本先生
コンクールの課題曲は3年程前から私が作曲しているのですが、そこに各クラスの作詩担当の生徒が歌詞をつけます。本来、楽曲は歌詞があって曲をつけるものなのですが、ここでは順番が逆です。曲に合わせてうまく作詞をしないとクラスのみんなが歌いにくくなってしまうため、作詞担当の生徒は苦労したと思います。E組は山田君と宗像君と他3名が作詞を担当しました。


芝学園
「雨が降っても明日は晴れる」。気持ちがあたたかくなるE組課題曲の歌詞。


――辛いことがあっても明るく前を向けるよう後押ししてくれる詩ですね。ちなみに詩の内容もコンクールの結果に反映されるのですか?


橋本先生
歌いやすい歌詞ですと、みんながうまく歌えて結果的に点数が良いことはありますが、歌詞そのものが加点の対象になるということはありません。


――皆さんが担当されたパートと、合唱コンクールを通して大変だったことや楽しかったことを教えてください。


宗像君
私は課題曲の指揮を担当しました。立候補で決めるのですが、これまで指揮の経験はまったくなかったので、チャレンジしてみたいと思い、手を挙げました。

指揮をしながらみんなに目線を送らなければいけなかったり、手を振るときに場所によって手の広がりを大きくしたり小さくしたりして表現するのがとても難しかったですが、先生に教えていただきながら何とかやり遂げました。

大変だったコンクールが無事に終わった後で、友達と語り合ったのが楽しかったです。


田中君
私は自由曲の伴奏とソロパートを歌いました。ピアノは6歳の頃から続けています。大変だったのは、曲のクオリティをあげるために毎週のように楽譜が変わったことでした。また、リハーサルのときにかなり大きなミスをしてしまい、本番がとても心配だったのですが、失敗なく終えることができて本当に良かったです。家ではコンクールまでの約半年間、毎日15分くらいは練習していました。

楽しかったことは、ソロパートの担当がコンクール本番の1週間ほど前から毎日お昼休みに集まって練習していたのですが、そこでみんなと和気あいあいと過ごしたことです。


木村君
課題曲の伴奏をしました。ピアノは小学生のとき習っていたのですが、3、4年の時やめました。今回久しぶりにピアノを弾いたので、できるかどうか不安でした。夏休み明けの音楽の授業で、まだ完全に仕上がってない状態で弾いたとき、うまくできずちょっと大変なことになってしまったのですが、コンクールぎりぎりに完成しました。とにかくみんなに迷惑をかけたくないと思い、毎日家でも練習しました。本番のときに間違いなく弾けたのが一番うれしかったです。


山田君
コンクールでは、合唱を始める前にクラス紹介をします。指揮者・伴奏者の紹介や、自由曲の選曲の理由、クラスの雰囲気などを発表するのですが、E組では私が担当させていただきました。先生に発表する原稿を推敲していただいて、アドバイスをいただき、何度も書き直しました。結局原稿を書き終えたのは、コンクール本番の2日前でした。コンクールの前日にリハーサルがあるのですが、その前の晩「この状態はヤバい!」と、家で1時間くらいかけて原稿を全部暗記しました。その結果、本番では緊張しながらも無事に紹介することができて良かったです。


芝学園
各クラス、練習を積み重ねた成果を存分に発揮できました。

――皆さん、がんばって準備されていたんですね!優勝の決め手があれば教えてください。


山田君
副担任の先生から「E組は声量がある」と褒められていました。ですから、みんな声量を意識していたというのはあると思います。


橋本先生
E組の良かったところは、自由曲の冒頭で少人数のソロパートが美しいハーモニーを聴かせてくれて、そのあと全員の合唱と絡めてきれいに歌い上げたところです。


木村君
声量をより強く大きくするため、「ボイストレーニング」を勉強しました。低い地声と高い裏声を使い分ける練習です。これは皆楽しんで練習していたと思います。


――男子校で合唱コンクールを開催するのは珍しいと思うのですが。


橋本先生
そうですね。珍しいと思います。芝中学校の合唱コンクールは、クラスが一致団結して物事に取り組んだ結果、みんなで達成感を味わって欲しいと考え、開催しています。クラスメイトの中には歌が得意な子がいれば苦手な子もいますが、それぞれの個性が重なり合って完成する合唱が楽しかったり気持ちがいいものだったりします。こうした音楽の素晴らしさを感じて欲しいのと、言葉だけではなく気持ちの面でも揃うことができれば素晴らしいことだと思っています。合唱を通して、相手のことを尊重し、お互い支え合うことを学んで欲しいと考えています。

実際、毎年合唱コンクールを機にほとんどのクラスで雰囲気が変わります。生徒同士の仲が良くなり、雰囲気が明るくなります。結果的に、クラスの絆が深まると思います。E組の生徒も優勝が決まった瞬間、歓喜してみんなで叫んでいましたよ(笑)。


芝学園
優勝が決まった瞬間の様子。クラスのみんなから最高の笑顔がこぼれました。

――最後に合唱コンクールを終えての感想を、ひとことお願いします。


宗像君
私の指揮にみんなが何とか合わせてくれてよかった。みんなに大感謝です。合唱コンクール終わって、クラスメイトからの扱いが変わったということはないですが(笑)。


山田君
私は提出物が後に押しがちだったので、今回のクラス紹介の原稿を機に締め切り前に提出できるよう、普段から計画的に進めようと思いました。


田中君
今回伴奏をして気づいたのは、強く音を出さないとホールの遠くの人のほうまで音が伝わらないということです。これまではどちらかというと弱めに弾きがちだったので、そうしたことを新しく学ぶことができました。これからピアノを弾くうえでも大きな勉強になりました。


木村君
みんな歌がとても上手だったので、私の伴奏のせいで台無しにしないかなぁと、ずっと不安だったのですが、何とか無事に終わって、しかも優勝もできたので心からホッとしました。

芝学園
授与された優勝カップと賞状を高く掲げ、クラスの皆と喜びを分かち合いました。


 芝中学校の基本情報はこちらから。





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