2021-03-18

【連載】編集部注目の学校 徹底レポート
中学3年「京都・奈良」修学旅行の様子をお伺いしました!


はじめに


芝中学校・高等学校の中学3年生は例年、浄土宗総本山である知恩院への参拝を目的に、京都と奈良に修学旅行を実施します。今年は新型コロナウイルスの影響のため、ぎりぎりまで実施するか否かの検討を重ねましたが、これまでどおり11月10~13日、3泊4日の行程で旅行しました。
今回は修学旅行を引率された木戸先生、名内先生にお話を伺いました。


芝学園
写真左から 名内先生、木戸先生


―――本日はよろしくお願いいたします。芝学園・中学3年生では恒例の京都・奈良旅行ですが、コロナ禍中、旅行を実現するにあたりご苦労があったかと思います。


木戸先生
一番苦労したのは、感染のリスクを抑えながら3泊4日の行程をこなせるかどうかを検討することでした。調整を重ね、旅行を実施するか否かの最終決定を出したのが10月21日でしたので、旅行の準備期間については実質3週間ほどしかありませんでした。そういう意味でスケジュールはかなりタイトだったと思います。


名内先生
最終的に状況が厳しいようでしたら、延期か短縮するといったことも検討していました。


――なるほど。通常はいつ頃から修学旅行の準備をするのですか?


木戸先生
例年ですと、5月頃に教員が下見を行い、1学期の終わりには保護者向けの説明会を開催します。そして夏休み明けの9月から約2か月間かけて班決めや部屋の割り振り、研修ルートの選定などを行います。今回はそれを3週間で行った次第です。
ただ、今年は新型コロナの影響で、年間の行事がいくつもつぶれてしまったこともあったので、今回の旅行を子供たちは心待ちにしていました。短い準備期間でしたが、こちらが思っていた以上にのめり込んで行動してくれました。


――3週間で準備するのは大変でしたね…。ひと班は何人で構成するのですか?また、今回の修学旅行のプランについて教えてください。


木戸先生
クラス内でひとつの班を6~7人で構成しました。
京都2泊、奈良1泊の行程です。
京都での2日間は、班ごとに自分たちで組んだプランをもとに京都の町を見て回る自主研修型。3日目の奈良に関しては、教員が先に調べて準備した6つのコースのなかから子供たちが行きたいところを自由に選んでもらいました。



芝学園
毎年恒例の知恩院での参拝

――生徒さんたちは京都ではどんな研修をしていましたか?


木戸先生
今回は着付けをする子たちが多かったです。一日レンタルした着物で京都市内を歩き、ばっちり決まった写真を見せてくれました。渡月橋も人気でした。
また、今回は川遊びをする子たちも多かったです。寒くなり始めた時期でしたが、鴨川で楽しそうに遊んでいました。一眼レフのカメラを持ってきて、綺麗な紅葉の写真を撮っている子たちもいました。



芝学園
着物姿でポーズ!

――宿ではどんな様子でしたか?


木戸先生
宿の中では食事・入浴・就寝時に感染リスクが高まるため、その対策を検討するのが大変でした。通常でしたら、何の問題もないのですが、朝の検温に始まり換気の指示なども常時出す必要がありましたので。
京都の宿では例年すき焼き鍋を出していただき、みんなでワイワイ賑やかに鍋をつつくのですが、今回は一人ひとり別のお膳に分けていただきました。お互い向き合って食事すると飛沫の問題が生じるため、同じ方向を向いて食べるようにしました。


名内先生
奈良の宿でも、部屋食及び個食にしていただきました。
今回は食事中の会話も我慢してもらいましたが、それでも子供たちはとても協力的でした。


木戸先生
入浴も例年の2倍ほど時間がかかりました。普段ですと1つのお風呂に1クラスの40人ずつ入れたのですが、今年は最大20人にしたためです。


――就寝時間はいかがでしたか?みんな静かに寝ていましたか?


名内先生
いえいえ(笑)。今回は換気のため部屋のドアを全開で就寝させたのですが、夜中見まわっていると、携帯電話の光がところどころで、ぼぅっと見えていたりとか…。ただそのあたりはいつもどおりで想定内のことでした。


木戸先生
今回は子供たちに我慢してもらうことが多かったので、旅行中はのんびり過ごして欲しいという気持ちがありました。



――奈良はどのような行程だったのでしょう。


名内先生
奈良では、全員で本校第77回卒業生である薬師寺執事長の大谷徹奘(おおたに てつじょう)先生の法話を拝聴しました。その後はコース別で自主研修を行いました。



芝学園
いにしえの奈良を感じることのできる薬師寺

芝学園
大谷徹奘先生の法話を拝聴


木戸先生
コースについては以下の全6つ。今年は希望制にしました。

① 逆・山の辺コース
② 室生・長谷コース
③ 吉野コース
④ 飛鳥コース
⑤ 斑鳩コース
⑥ 火床コース

今回は①と⑥のコースを新規で追加しました。

①の「逆・山の辺コース」は、山すそを12、3キロ歩くハイキングコースです。
奈良市にある円照寺というお寺から、奈良県天理市にある日本最古の神社の一つ“石上神宮”に向かって、北から南へ山すそを歩くルートになります。ちなみに、このコースは当学年の教員(古文)の発案から生まれました。

⑥の「火床コース」は、奈良の“大文字”を巡るコースで、こちらも30分ほど険しい山道を登り“大”の字を目指します。到着後は奈良の市街地が見張らせる場所で昼食を取り、春日大社に向かって降りていくコースです。このコースでは教員たちで下見したときに蛭が出たので、トレッキングシューズや厚手の靴下を履くよう事前に注意を呼びかけました。

ちなみにコースの中で生徒たちに人気だったのは④の「飛鳥コース」と⑤の「斑鳩コース」でした。「飛鳥コース」は飛鳥村をレンタサイクルで回るコース、「斑鳩コース」は法隆寺を中心に散策するコースです。

③の「吉野コース」もわりときついルートのため、山歩きに自信がある子を推奨する旨の告知をしたのですが、じつは②の「室生・長谷ルート」では400段の石段が有名で、あとで生徒に「階段がすごくきつかった!その情報を先に教えてくれないと…」と、怒られましたね(笑)。

あとは、奈良公園での出来事でしたが、コロナ禍の影響で、観光客が激減したため食べ物を欲しがる鹿に追いかけられたなんていうエピソードもありました。


――本格的な登山に近いコースもあるんですね!生徒さんたちは修学旅行を楽しんだ様子でしたか?


名内先生
生徒たちは行く前から「修学旅行に行きたい」と言い続けていましたので、旅行中は思い切り楽しんでいました。


木戸先生
旅行後、経過観察のため休校期間があったのですが、休み明けに登校してきた子たちからは「旅行はすごく楽しかったです!いまからもう一回行ってもいいくらいです」といった声も聞かれました。そういう反応をみると、旅行中我慢してもらわなければならないシーンもあったかとは思いますが、子供たちなりに楽しんでくれたようです。

今回は感染症対策の観点から、子供たちが食事するお店等を教員が把握する必要がありました。しかし、班ごとにGPS端末を持たせるのは難しいため、「Microsoft Teams(以下、チームズ)」というツールを利用しました。

チームズは、コロナ禍での休校措置の対策等で、本校では以前から導入していました。ここにリアルタイムでスマホで撮影した自分たちの写真をアップしてもらいました。担任は生徒たちが何処で何をしているのかが即座に確認できるので、このツールは大変便利でした。生徒たちも管理されている感が少なかった様子で、のびのびとした楽しそうな写真がたくさんアップされた点もよかったと思います。



芝学園
「Microsoft Teams」に続々と楽しそうな写真がアップされた


――チームズを活用するなんて、今回の状況ならではの取り組みですね。


木戸先生
そうですね。また今回は修学旅行の“事後学習”として、巡った場所のPR動画を作成しました。旅行後、動画制作に詳しい子を中心として、皆で撮影した写真をPCやスマホのアプリで編集し、作品を提出してもらいました。各班3分程度の動画にまとめるよう指示を出したのですが、早いところでは1時間程度でおしゃれな作品を完成させていました。
クラス内でそれぞれの班の動画を見て、代表の作品を決定した後、実行委員の子たちが得点をつけて賞を決めました。

コロナ禍以前でしたら、スマホを使うことはあまり良しとされない部分もあったのですが、今回はこういったツールを積極的に利用することで、新しいことにチャレンジできたと思います。


芝学園
修学旅行中に撮った写真を持ち寄って、思い出に残るPR動画を制作


 芝中学校の基本情報はこちらから。





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