2021-11-16

【連載】編集部注目の学校 徹底レポート
芝中学校
中学2年 校外学習「化石採取と岩石鑑定」を行いました!


  芝中学校・高等学校の中学2年生では理科2(地学)の授業の一環として野外にて化石採取と岩石鑑定を行っています。

 例年は秩父市の荒川で実施していましたが、2021年度は新型コロナウイルス感染症対策から現地集合現地解散のできる日野市の多摩川に変更し、集合時間も時間差をつけて密を避けて実施をしました。当日は天候にも恵まれ、最高の校外学習となりました。


〇 晴天の下、多摩川で化石と岩石を採取

 今回の実習地である多摩川の中流域には、鮮新世から前期更新世にかけて堆積した上総層群が広く分布しています。

 上総層群は房総半島から、横浜、多摩地域にまで分布し、その大部分が海成層からなり、多くの貝化石や生痕化石などを多く含んでいます。上総層群が堆積した頃、関東一帯には海が広がり、その海も陸化したり海になったりと環境が変化していました。

 日野市内の多摩川の河床からは、アケボノゾウの牙と足跡化石、「ヒノクジラ」と称するヒゲクジラ類の化石のほか、貝化石や植物などの化石が産出しています。特に貝化石のアカニシ、イボウミニナ、ウバガイ、エゾタマガイ、キサゴ、コベルトフネガイ、マメウラシマ、ムギガイなどが多く産出します。生徒たちはアカニシ、イボウミニナといった、大きいサイズの巻き貝を発見すると喜んでいました。


芝学園

芝学園


 ほぼ全員が化石を採取することができ、多くの生徒が「先生!これ化石ですよね!?」と目を輝かせながら見せに来てくれました。中には滅多に発見することのできないサメの歯を見つけた生徒もいました。今回の実習では化石を見つけるだけではなく、授業で学んだスケッチ方法で記録をとり、化石図鑑を使い化石の同定を行いました。生徒たちは、自分が発見した化石はいったい何の化石なのかと、興味津々の様子でした。


芝学園


 岩石鑑定では、河原に落ちている岩石を無作為に50個拾い、どんな種類の岩石がどのくらいの割合であるのかを調査しました。

 生徒たちはそれまでの授業で一通り岩石について学び、教室でも実際の岩石を分類する経験を積んでいますが、室内での岩石標本観察に比べて、表面が著しく風化している等なかなか判別しにくい岩石もあり、悪戦苦闘していました。実習を2人1組で行うようにしているので、ペアと知恵を出し合い協力して鑑定を行っていました。


〇 教室で学んだ知識と体験を結びつけ、理解を深める

 地学分野で扱う時間スケールは生徒のもつ時間スケールとは大きく異なり、数万年あるいは数億年といった想像しがたい昔の自然事象です。地学分野の学習内容は、教室の授業のみでは実感を伴った理解へつなげることが難しいという側面をもっています。そこで、理科2(地学)の授業では、できる限り、自分の目で見て、実際に手に触れる機会を作り、教室で学んだ知識と体験を結びつけながら、理解を深めて貰えるようにしています。

 今回の校外学習で、まさに本物に触れるという体験ができました。今後も様々な体験をしながら、より分かりやすく好奇心を掻き立てるような授業を行っていきたいと思っています。


芝学園

芝中学校の基本情報はこちらから。





  • はてなブックマークに追加
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
編集部オススメ
受験に関するアンケート受験に関するアンケート

大学の指定校推薦枠を意識して、中学校または高校の受験校を決めますか?