2010-02-15

パスナビ スペシャルインタビュー
漫才師・タレント・作家 島田洋七さん


島田洋七さん

他人に迷惑をかけずに、生きたいように、生きる

漫才師として一世を風靡(ふうび)した後、一旦は芸能活動を休止し、再びタレントや作家として活躍するようになった島田洋七さん。ベストセラー小説『佐賀のがばいばあちゃん』にも登場する独特の教育方針や数々の名言は世間の注目を集めました。がばいばあちゃんから受け継いだ教えは、洋七さん自身の子育てにどう影響しているのでしょうか。


自由に生きる方が人生は絶対に楽しい!

── 『佐賀のがばいばあちゃん』の大ヒットで、おばあさんの子育てが話題になりましたが、何か特別な教育方針があったのでしょうか。

子どもの頃、ばあちゃんに言われたのは「他人に迷惑かけんかったら、何をやってもええ」ということですね。それはもう常々言っていました。

頭がいいからいい人生があるとか、頭が悪いからつまんない人生があるとか、そういうことは関係ないんです。人生は一回しかないんだから、他人に迷惑をかけない限り、好き勝手に生きればいい。それが、ばあちゃんから学んだ一番の教えですね。

── その教えはいま現在の洋七さんにも、影響を与えていますか。

それは大いにあると思います。漫才をやって売れたら、スパッと辞めて司会業へ行くし、それも飽きたら、しばらくは遊んで暮らしていました。それでまた仕事をしたくなったら、タレント業を再開して、本を書いたり、講演したりと、とにかく好き勝手にやらせてもらっています。

一つのことをずっとやり続けるのも立派ですが、いろいろなことを経験するという人生もあっていいと思うんです。普通の人生を特別なものにしていくには、自分で試行錯誤して考えなければいけませんが、楽しいですよ。私の場合は、特技の「しゃべること」を基本として、パターンを変化させていろいろなことに挑戦してきましたが、飽きが来ないですね。他人に迷惑をかけたら絶対にダメですが、そうでないなら、好き勝手にやるほうが、人生楽しいじゃないですか。

島田洋七さん

── そのほか、おばあさんの言葉で印象に残っているものはありますか。

「厳しい言葉のなかにも優しさを見つけろ。そして、優しい言葉のなかにも厳しさがあることに気づけ」という言葉は特に印象に残っています。

これはばあちゃんが、うちに入った泥棒に説教したときに言った言葉なんです。うちは貧乏で盗むものなんてなかったので、泥棒といっても庭にいただけなんですが、その泥棒に向かってとうとうと説教していましたよ。

世の中には厳しいことを言う人もいれば、優しいことを言ってくれたり、甘い言葉をかけてくる人もいます。でも、それを額面通りに受けとめるのではなく、もっと言葉の裏とか、その人の思いを感じ取れということなのでしょう。

私みたいに浮き沈みの激しい人生を送っていると、同じ人でも時期によって優しかったり、厳しかったりしますから、「ばあちゃんの言うとおりやなぁ」とつくづく思いますよ。

優しいことを言われたら喜ぶけど、厳しいことを言われたときは、落ち込んだり、怒ったりするなんて、当たり前すぎておもしろくない。芸能人は売れているときはチヤホヤされますが、売れなくなったら誰も相手にしてくれません。それが普通ですから、周囲の反応に一喜一憂なんてしていられませんよ。

売れないときには何の音沙汰もなかったのに、売れたときにだけ連絡してくるような人に対して、「いいときだけ連絡してくるなんて!」とは言いません。「久しぶりやなぁ。また、アンタ、こういうときに電話してきたんか!」と笑い飛ばして、ついでに自分の本の一冊でも紹介できればそれでいいんです。

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