2011-07-21

夏休み受験生応援企画
成績をワンランク上げる受験戦略


私は以前、関西にある大手進学塾の社会科専任講師をしていました。それまで塾講師の経験はありませんでしたが、同塾・中学部のカリスマ講師だった先生を徹底的に真似することで、教えるスキルが劇的に上がり、小学部の関関同立コースの統括マネージャーとなりました。

今日は、塾講師時代の経験を元に、お子さんの勉強のやる気を高める方法と、今から成績を上げる方法をお話します。

これからご紹介する方法は、みなさんの選択肢のひとつだと思って聞いてください。もしこの中で心に響いたり、役立つものがあれば、使っていただければ幸いです。

的場亮

浜教育研究所 顧問
博多学園 顧問
岡山龍谷高等学校 特任講師
的場亮


志望校を決定するための戦略的な方法とは?

的場亮では、まず初めに、志望校を決定するための戦略的な方法についてお話ししていきましょう。

志望校を決めるのに当たって、まず押さえておいていただきたいのは、入試には大きく分けて2つの配点パターンがあるということです。
それは、「傾斜配点」「均等配点」と呼ばれるものです。

「傾斜配点」とは、国語・算数を重視している配点です。国語200点・算数200点・理科100点・社会100点といった配点で、私立の難関校の配点に多くみられます。これに対して、国語・算数・理科・社会の配点が同じものを均等配点と言います。つまり、国語100点・算数100点・理科100点・社会100点といった配点です。

「傾斜配点」の中学校を受験されるお子さんは、国語・算数の学力が高くなければ厳しいと言えるでしょう。そのためには、4・5年生といった早い時期から両教科に全力で取り組まなければ間に合いません。

では、6年生から本格的に受験勉強をスタートする、国語・算数が苦手なお子さんはどうしたらいいのでしょう。私が教育相談を受けていたときは、そうした子には均等配点の学校を奨めていました。

均等配点の中学校では、国語・算数・理科・社会、それぞれ60点ずつ、トータルで240点とることができれば多くの学校に合格できます。そこで、社会と理科の暗記系科目でそれぞれプラス20点、つまり80点ずつとるようにします。すると、貯金が40点できます。もし算数が苦手なお子さんでも、算数は20点とれば合格できるのです。

いかがでしょうか。このように志望校は戦略的に決めることが可能です。
私は、保護者の方には入試の配点パターンとお子さんに合ったスクールカラーで選ぶことをお奨めしていました。お子さんが受験する中学校の配点については、ぜひ事前に調べてみてください。

勉強が苦手なお子さんをやる気にさせる方法とは…

塾に入ってくる子の中には「勉強が苦手」な子が多くいます。また、「勉強をやらされてる状態」からスタートしている子も少なくありません。では、そういった子のやる気を起こさせるにはどうしたらいいのでしょうか。

それは「成功体験をさせてあげる」ことが大事だと私は考えています。成功体験とは何か、それは1教科でもいいから高得点をとることです。

では、中学受験において、高得点を狙いやすい教科は何だと思いますか? それは、前にもお話ししましたが、社会の歴史と、理科の第2分野なのです。なぜなら、これらの教科は暗記系科目だからです。

たとえば社会・歴史の出題範囲が、「飛鳥時代から奈良時代」ですと、前回指定されていた、「縄文時代から古墳時代」の点数が20点しかとれなかったとしても、頑張って勉強すれば、いきなり90点といった高得点をとることが可能なのです。つまり、その出題範囲にフォーカスして暗記をすれば、得点につながるということです。同様に、理科の第2分野も暗記系教科です。

こうした科目は一度記憶すると定着しますから、以後も安定的に得点をとることができます。それに対し、算数や国語はコツコツと積み上げないと点数がとれません。

講師時代に、私が実践していたのは、新しく入塾した子どもに「勉強って面白いんだ」と思わせるため、まずは成功体験をさせてあげることでした。理科あるいは社会科の中で、1教科でも高得点をとることができると、子どもたちは「勉強が苦手だった自分でも、やればできるんだ! 勉強ってこんなに楽しいんだ!」などと自信につながって、勉強への力の入り方が変わるのです。

たとえ、国語や算数が苦手な子でも「僕はこの学科はできる」といったプライドを持つことができると、その後、全ての科目へ力を入れるように変わっていくことが少なくありません。こうして自ずと苦手教科に対しても意欲的に取り組むようになるのです。

この方法によって、初めは、勉強嫌いで自信がなかった多くの教え子たちが「こうして勉強していけば、合格できるかもしれない。頑張ろう!」という気持ちになって、志望校に合格していきました。

次のページでは、点数をとるための具体的な方法についてご紹介します。

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