2012-03-23

特別インタビュー
都立中高一貫教育校の校長先生からのメッセージ


元 白鴎高等学校附属中学校
現 文教大学付属中学校高等学校
校長 星野喜代美先生

「学校選びは環境選び。学びのためのよい環境があれば子どもたちはきちんと勉強します」

白鴎高等学校附属中学校
2005(平成17)年、都立初の中高一貫教育校として、附属中学校開校。2011(同23)年、中高一貫教育校の第1期生が卒業。東大(5名)、一橋大(2名)など難関国公立大に合格者を出した。


この記事は「2013年度入試用中学受験案内」(旺文社)より掲載しました。

生活習慣と自宅学習時間が「基本的な学力」を育成する


── 都立の中高一貫教育校には、伝統を受け継いだ学校が多いですね。

都立の中高一貫教育校は、現在10校あります。中等教育学校と併設型が半々で、それぞれが、母体校が培ってきた伝統をベースにして、特色ある学校教育を行っています。本校では、教育理念である「開拓精神」のもと、きめ細かい指導をモットーに、優秀な人材を輩出し、地域の信頼にこたえてきました。下町にある学校なので、以前から日本の伝統文化教育には力を入れていました。今、目標として「世界にはばたくリーダーたちの学び舎」を目指しています。

──具体的な教育方針を教えてください。

世界のリーダーになるには、一定の学力が必要ですから、まず「基本的な学力の育成」を重要な柱とし、それに日本の伝統文化理解教育と国際理解教育を加えて3本柱にしています。「基本的な学力の育成」を支えているのが、「生活習慣の確立」と「自宅学習時間の確保」です。この2本柱は絶対にはずせません。

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── 生活指導はきびしいのですか?

はい。私が赴任してから生活指導は非常にきびしく指導しています。中学校では、携帯電話は一切禁止です。授業開始の際も、まず「おはようございます」と礼をして、「直れ」をした後で、先生に「お願いします」と言ってから授業が始まります。制服指導や頭髪指導も、「都立でここまで徹底している学校はない」と言われるぐらいきびしいですよ。

── そこまできびしくされる理由は?

子どもがいちばん伸びるのは、小学校の高学年から中学校にかけてです。中学校でどこまで伸ばせるかが、きわめて重要な要素だと考えています。中学1・2 年生は自分で自分を律するという意味合いが分かりません。ですから学習の習慣だけでなく、生活習慣もきちんと指導しているのです。


1・2年次は東校舎で、勉強や生活の習慣を学ぶ


── 中学1・2年生が東校舎、3年生以降が西校舎と分かれていますね。どのような教育効果があるのでしょう?

本校では、中高の6年間を基礎期(1・2年)、発展期(3・4年)、総合期(5・6年)と区切り、各時期にあった教育を行っていますが、どの学校もまねができないのがふたつの校舎を使用して行う教育活動です。

生徒たちは基礎期を東校舎で、発展期と総合期を西校舎で過ごします。中学1・2年生のころは、身体の変化もそうですが、急激に大人になっていきます。中学1年生から高校生と一緒だと、高校生のちょっと悪くてカッコいいと思うことをまねする子もでてくるでしょう。そうなっては困ります。そこで西校舎に行く前に、学習の習慣や挨拶などの生活習慣をきちんと身につけられるよう、1・2年生を6年間の中で大きく飛躍する基礎固めの時期ととらえ、教育活動を行っています。

子どもたちは素直ですから、心身ともにすごく伸びます。成果は出ていますよ。ですから、生徒を育てるためには、環境はものすごく大事なのです。


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