2012-05-31

夏休み受験生応援企画
志望校合格に近づく夏休みの過ごし方


いよいよ来月から長い夏休みです。受験生のお子様の日々の過ごし方、学習方法、志望校の選定など、頭を悩ませている保護者も多いのではないでしょうか。
夏休みは受験生にとって「天王山」と言われているほど大切な時期です。
どのように過ごせば充実した夏休みを過ごせるのか、首都圏中学模試センターの樋口義人先生にお話しいただきました。「生活編」、「勉強編」、「受験情報編」に分けてご紹介します。

樋口義人先生

首都圏中学模試センター
代表取締役 樋口義人先生


生活編

■規則正しい生活を

朝の起床時間を決めて1日の生活を始めましょう。夏休みは朝遅くまで寝てしまうお子さんがいます。ダラダラした生活にならないように気をつけてください。1日の時間割を作成して、それに従った生活を心がけてください。はじめからぎっしりとスケジュールを組んでしまうと途中で嫌になってしまいますので、無理のない、ゆとりを持ったスケジュールを組まれたほうが良いです。

日々の生活で、快眠・快食を心がけてください。食べたいときに食べて、寝たいときに寝て、飲みたいときに飲むというぐうたらな生活を送ってはいけません。ある程度、自分に自制をかけないといけません。受験生としての自覚と意識を常に持って過ごしましょう。お母さんがダラダラするようではいけません。時間どおりに食事を用意したり、お風呂を沸かしたりと、お母さんもしっかり子どもの生活につき合ってください。お母さんの協力がとても大事なのです。

■2、3日の小旅行をしよう

短期の小旅行は、ストレス解消にもなります。家族で旅行に行く場合は、できればホテルに宿泊しないでバンガローやキャンプ地に泊まって自然を味わう体験をしましょう。子どもにとって「見た」「聞いた」経験はとても有意義です。例えば、裸足で田んぼに足を入れてみてください。「米」と「稲」と「田んぼ」というバラバラの概念がこの田んぼによって、子どもの中では一つに結びつきます。「冷害」を学習する時も、田んぼに足を入れたことを思い出して「夏の田んぼの水が温かくなければ稲は育たない」ということを全身で理解します。

中学入試は単なる知識の詰め込みや暗記だけで受かるような試験ではありません。全体的な人間の大きさを計るのが中学受験です。
これからの地球環境をどうするか、自然と人間の共生とは…など、人類にとっての大きなテーマが入試問題として取り上げられることは必至です。子どもが強い関心を持つためには「体験」することが重要です。遠くに行かなくても、近くの川でも良いです。自然を肌で感じることが土台となって大きく発展します。あらゆるものに興味をもち、幅のある子どもを育ててください。受験生としての資質が出来上がり、豊かな人間を育てることにもつながります。

夏休み中に、入試問題の材料の宝庫である「博物館」「科学館」「歴史館」などに積極的に出かけてください。入試問題を作成する先生方は、問題づくりのための材料が無いかと博物館や科学館などに訪れる先生がたくさんいます。先生の視点で「こういう問題が出るかも!」と考えながら見学するのも良いですね。

勉強編

夏休みは時間がたっぷりあります。個人差はありますが、学校がある時期に比べて6倍以上の勉強時間を確保できます。普段よりもたくさん勉強できることを意識してください。ここで遊び呆けてしまうと、夏休みに一生懸命勉強した子と差がついてしまいます。子どもたちを見ていると、3日以上全く勉強をしないと頭の回転が相当落ちてしまう印象があります。ペースを取り戻すのは大変ですので、計算問題や漢字問題だけでも毎日勉強を続けてください。

■暗記ものの総復習を徹底的に取り組む

社会・理科の暗記ものは受験間際だけで暗記しようとしても覚えきれませんので、繰り返し暗記をしてください。例えば、6年生は5年生で習った地理は大体忘れていますので、夏休み中に5年生の単元から復習してください。夏休みで復習をしても、大抵は受験本番までにまた忘れてしまいますが、受験間際にもう一度復習をすれば必ず思い出せます。

■教科書を活用する

教科書のコラム、データ、グラフ、図から入試の出題が増えるでしょう。教科書を通読し、読み取って、意味するものを考えて、自分の考えをまとめるなどしてください。教科書の内容について、お母さんお父さんとディスカッションしても良いですね。

■基本問題、計算・漢字演習をする

計算と漢字演習の時間を、毎日欠かさずスケジュールに加えて取り組んでください。 1日の勉強のスタートとして、毎朝15分ずつ計算と漢字の演習をすると、脳を活性化させるのに効果的です。 計算・漢字の演習は、書店で売っているドリルを購入してください。学校準拠のドリルと入試問題向けのドリルがありますので、入試問題向けをおすすめします。

漢字は、“とめ”、“はね”をしっかり書いて、正確な楷書で書けるようにしましょう。また、数字も丁寧に書くようにしてください。自分で書いた数字を読み間違えて計算を続けると、計算ミスにつながります。

日頃から計算練習をしていないと、入試本番で計算ミスをしてしまいます。 上位校でも、ケアレスミスや計算ミスなどで合否が分かれるケースが多いです。 合格のコツの一つは、「みんなが点数を取れる正答率が高い問題は落とさない」ことなので、気をつけましょう。

■過去問題集の扱い方

できれば夏休みまでに、または夏休み中に志望校を決めて、志望校の過去問題集を購入してください。夏の時点では、まだ解けない問題がたくさんありますので、実際に問題を解かずに概観してください。つまり、出題分野、出題のされ方、解答用紙のフォーム(答えだけなのか、説明が必要なのかなど)、解答の仕方、解答の注意点(漢字指定があるのか、単位の記入があるのかなど)、記述の各科目の分量などを見ておいてください。大体のイメージをつかめば、その後の勉強の方向性が何となくわかってきます。

過去問は、9月後半くらいから国語と社会を、その後に理科の暗記ものを解き、10月末か11月に、算数と理科の計算問題を解く順序がおすすめです。

1 2



  • はてなブックマークに追加
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア


編集部オススメ
受験に関するアンケート受験に関するアンケート

お子様の第一志望校の過去問を、保護者の方も解いてみましたか?【保護者に質問】