2009-11-16

パスナビ スペシャルインタビュー
紺野美沙子さん


紺野美沙子さん 高校受験を目指す中学生と、その保護者の皆さんに向けてオープンした『高校受験パスナビ』。そのスタートを記念して、同じ世代の子を持つ母であり、国連開発計画(UNDP)親善大使として世界の子どもと親を見つめてきた、女優・紺野美沙子さんへのスペシャルインタビューをお届けします。

取材・撮影:西尾琢郎(リンカーベル)


見守りつづけてくれた両親のまなざし


── はじめに、紺野さんご自身の中学校時代、そして進路の選択についての思い出をお聞かせいただけますか。

振り返ってみると、親の意見を聞くタイプの子だったかもしれません。進学について大学付属高校に進んだこともそうでした。ですが、進路というか自分の将来については、自分なりの希望を持っていました。

── どんな希望でしょうか。

小学校のときから、お芝居が本当に大好きだったんです。学校の演劇クラブに入ったり、児童劇団に所属したり。それを将来も続けていきたいな、という思いがありました。

── 見事にその希望を実現されて、今の紺野さんがあるわけですね。

そうですね。この「好き」という想いを大切にしてきたことがよかったのでしょうね。一方、進学はこの「好き」と直結しませんし、もちろんその邪魔になったりするものではありませんでしたから、親の意見を聞くことができたのかもしれません。ただ、ああしろこうしろと言われた覚えもあまりありません。私が何を思い、何を願っているのかを、じっと見ていてくれたのかもしれないですね。

『「怪獣」のそだてかた』から10年…

紺野美沙子さん

── ご両親のまなざしが、今になって感じられるということでしょうね。一方、紺野さんご自身も今、中学生のお母さんになられていますね。

はい。今からおよそ10年前、子どもが生まれて3年後に『「怪獣」のそだてかた』という育児エッセイを書きました。親の思うようにはならない子どもという「怪獣」と向き合って、悩んだり落ち込んだり、でも励まされたりという体験をつづった本でした。それから幼稚園、小学校、中学校と進んでいって、もちろん今はもう「怪獣から人へ」成長しましたが(笑)、それは子どもが成長したと同時に、私も一緒に親として育ってきたからなのかな、と思います。

── 一緒に育つ、ですか。

ええ。「怪獣」ではなくなったと言っても、子どもが親の思い通りになるわけではありませんよね。うちの息子も、幼稚園のころに英語教室に通わせようとしたことがあるのですが、自分で先生に断って帰ってきたということがありました。親ですから、「勉強してほしい」「頑張ってほしい」と願うのは当たり前。その時は正直がっかりもしましたけれど、押しつけや強制は、結局実を結ばないことが多いと思い直しました。「我慢して続ければ……」ということも確かにあるのでしょうが、子どもが自分で断りに行ったという、その意思表示は受け止めたいなと思いました。同時に、この子には押しつけは向かないな、とも思いましたね。

── お子さんの主張を受け止めて、見守ろうとされたわけですね。

中学生になった今も「勉強しなさい」という直球では受け止められない、聞く耳を持てないだろうな、と感じるので、あえて黙っています。勉強であれ何であれ、結局一番いいタイミングというのは、子どもがその気になったときだと思います。そう思えるようになったことが、私の成長かもしれないですね。もちろん、焦りもしますし、一概に見守るだけがいいというわけではなくて、うちの場合は強制の向かないタイプだという話ですけれども。

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