2013-01-25

東大生が教える!
中学生のための頭がグンとよくなる勉強法


第1回 【入試直前特別号】 焦りを解消する勉強法

清水章弘さん、25歳。2011年に東京大学教育学部を卒業し、東京大学大学院教育研究科に進学されました。2008年に、学習塾プラスティーを立ち上げた若き起業家としても注目されています。これまでに6冊の本を出版し、中学生・高校生に「勉強のやり方」を伝えていらっしゃいます。今回の連載では、清水さんに、中学生の皆さんに向けた、勉強法についてのアドバイスをお聞きしました。

清水章弘

株式会社プラスティー教育研究所
代表取締役 清水章弘

【清水先生の記事一覧】
第1回 【入試直前特別号】 焦りを解消する勉強法
第2回 【入試直前特別号】 入試本番で気をつけること
第3回 【英語の勉強法】 この春にやってほしい「3つのこと」
第4回 【数学の勉強法】 とっておきのノートの作り方
第5回 【国語の勉強法】 国語の知識ってどう増やす?

・清水さんのインタビュー記事はこちら
・好評連載!清水章弘先生の受験生活お悩み相談室はこちら


今回と次回は「入試直前特別号」!


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皆さん、こんにちは! 清水章弘です。
東京大学の大学院で教育学を研究しながら、東京の飯田橋で学習塾を経営しています。
勉強法に関する本を書いたり、全国の学校で講演をさせていただいています。
このコーナーにて、今回から全部で5回の連載を担当します。中学生の皆さんに向けて「今日から使えるような勉強法」について一生懸命書きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

いま、中学3年生の皆さんは「どうしたら合格できるの? 誰か助けて!」と、わらにもすがる思いでいると思います。
どうにかして皆さんの力になりたいので、今回(1/25掲載)と次回(2/8掲載予定)は、「入試直前特別号」。直前期にどうやって勉強をすればいいのか、入試本番は何に気をつければよいのか、ポイントを絞って説明したいと思います。
中学1年生、中学2年生の皆さんは「再来年(もしくは来年)はこんな感じなんだ…」とドキドキしながら読んでください。保護者の皆さまには、お子さまと一緒にお読みいただけたら幸いです。

今回はまず「焦りを解消する勉強法」、次回はさらに「入試本番で気をつけること」についてお話しします。ぜひ、次回も合わせて読んでくださいね。
それでは、「入試直前特別号」いってみましょう!

不安は当たり前! でも、「焦り」は禁物!

受験を直前に控えて、皆さんの多くは緊張していることと思います。
「落ちたらどうしよう…」「この勉強で、合格するんだろうか…」と、不安な気持ちでいっぱいかもしれません。
でも、それが普通なのです。それが当たり前なのです。

なぜかといえば、「経験したことがないから」です。
人間は、経験したことがないことに不安を覚えます。
たとえば、いま通っている学校にはじめて登校した日を思い出してみましょう。きっと、不安でいっぱいだったでしょう。「中学校ってどんなところなんだろう…怖い先輩とかいるのかな…」なんて思ったかもしれません。
でも、慣れてしまえば、学校へ行くことに不安を感じることはないはずです。

そういうものなのです。慣れていないから、不安を感じる。それが当たり前なのです。
まずは、そこに安心してください。

不安はあって構いませんが、あると困るのは「焦り」です。
そのせいで勉強に手がつかないこともありますよね。「焦り」こそが問題なのです。

今回は「焦り」の取り除き方についてお話しします。
といっても、「深呼吸をしましょう」などという話ではありません!
「焦り」を取り除く秘密は、勉強のやり方にあるのです。

焦りの原因を「捨てる」!

「焦り」を取り除く方法は、たったひとつです。それは、「捨てる」ということ。
「え? 捨てること?」と思うかもしれません。そうです。捨てることなのです。

皆さんに質問です。
いま、皆さんはどうして焦っているのでしょうか?
多くの人がこう答えることでしょう。
「やることが多すぎて終わらないからです」と。

その通りです。やることが多すぎたら、どこから手をつけていいかわからず、焦ってしまいます。
焦っては勉強に集中できませんから、まずはその原因である、「多すぎる」を“余計なものを捨てること”で解決するのです。

「絞る」ことで成績アップ!

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多すぎるものを捨てたら、次は「絞る」ことが大切です。
鍵となるものは2つです。
その2つのものとは、何なのでしょうか。また、その2つをどのように絞るとよいのでしょうか。

①「問題集と参考書」を「1冊」に絞る

直前期は、新しい問題集や参考書に手を出すのは絶対にやめましょう。
新しいものを買ってしまったら「全然終わらない!」と焦りが増してしまいます。
いままでやってきたものの中で「最後はこれを極める!」という1冊を選んで、それをやり抜きましょう。

②「教科と単元」を「点数が伸ばせるもの」に絞る

入試は「合計得点」で競うスポーツのようなものです。
直前期は、「全教科まんべんなく伸ばそう」とするのではなく、「少しでも伸びそうな教科・単元を選んで伸ばす」ようにしましょう。
なぜかといえば、直前期ともなるととにかく時間が足りないからです。
伸びにくいと感じる教科に取り組んでも、時間がかかって余計に焦ってしまいます。
この時期ですと、暗記系の教科・単元がいいと思います。理科・社会はもちろんのこと、国語であれば知識問題(漢字や慣用句など)です。思い切って、「今週は暗記系の教科・単元しかやらない!」と絞ってしまうのも選択肢のひとつです。
「合計得点」がどうやったら伸びるのかを基準に、1点にこだわって勉強しましょう。

では、それぞれの教科はどうやって勉強すればよいのでしょうか。
教科ごとに分けてお話をします。

清水章弘

◆国語&理科&社会を選ぶ場合…暗記系は「夜に覚えて朝チェック」!

先ほど書きましたが、この時期は暗記系の教科・単元に力を入れるとよいでしょう。
暗記系は「記憶」でなんとかなりますが、記憶の仕方にはコツがあります。
それは、「夜に覚えて朝チェック」というサイクルでやることです。
脳に記憶されたものは、寝ているときに整理されます。ですから、寝る直前の夜に覚えると整理されやすく、効率よく定着させることができます。
また、朝起きたら覚えているかチェックしましょう。そこで忘れてしまっていては、入試本番でも忘れてしまっているはずです。
記憶には「夜に覚えて朝チェック」。生活リズムに組み込んでみてくださいね。

◆英語を選ぶ場合…最後は「単語と熟語」で総仕上げ!

英語は「単語・熟語」「文法」「英作」「読解」の4つに分けられます。
「自分はどこが伸びやすいか」を考えながら学習を進めてください。
意外と軽視されているのは「単語・熟語」。直前は長文ばかりに目が行きがちですが、長文を解くためには単語が必要なのです。
長文の読み慣れを図りながらも、入試当日まで単語と熟語はコツコツと覚え続けましょう。

◆数学を選ぶ場合…「解ける問題」を確実に!

数学は「伸びない」と思われがちですが、そんなことはありません。
確かにこの時期は難しい問題にじっくりと挑戦する時間がないかもしれません。
しかし、「解ける問題を確実に解けるようにする」努力は続けてください。
たとえば計算問題。自分が計算ミスをするところをリストアップしておきましょう。
ルートを外す計算問題でミスをするのであれば、間違えた問題とセットにして書き出しておきましょう。入試本番はそのノートを持っていき、「ここが自分の間違いやすい問題だ、気をつけよう」と最終確認をするのです。
直前期は数学を「あきらめる」のではなく、やることを絞って「解ける問題を確実に」。最後までがんばりましょう。

今回のまとめ:落ち着いて、伸ばせる分野を1歩ずつ

いかがだったでしょうか?
今回は受験直前の皆さんに、落ち着いて勉強してほしいと願って書きました。
次回は「入試本番で気をつけること」をお伝えします。

それでは、本番の試験までもうあとほんの少しです。かといって焦ってはいけませんよ。
着実に1歩ずつ、前進あるのみです。
落ち着くことも、受験生にとっては大きな武器になりますから。

勉強TIPS

気持ちを落ち着けるために、「温かいミルクを飲む」「よく寝る」こともオススメです。
受験直前、睡眠時間を削ることだけはやめましょう!




東大生が教える! 中学生のための頭がグンとよくなる勉強法
第2回 【入試直前特別号】 入試本番で気をつけること




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株式会社プラスティー教育研究所




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