2013-02-25

東大生が教える!
中学生のための頭がグンとよくなる勉強法


第3回 【英語の勉強法】 この春にやってほしい「3つのこと」


清水章弘さん、25歳。2011年に東京大学教育学部を卒業し、東京大学大学院教育研究科に進学されました。2008年に、学習塾プラスティーを立ち上げた若き起業家としても注目されています。これまでに6冊の本を出版し、中学生・高校生に「勉強のやり方」を伝えていらっしゃいます。今回の連載では、清水さんに、中学生の皆さんに向けた、勉強法についてのアドバイスをお聞きしました。

清水章弘

株式会社プラスティー教育研究所
代表取締役 清水章弘

【清水先生の記事一覧】
第1回 【入試直前特別号】 焦りを解消する勉強法
第2回 【入試直前特別号】 入試本番で気をつけること
第3回 【英語の勉強法】 この春にやってほしい「3つのこと」
第4回 【数学の勉強法】 とっておきのノートの作り方
第5回 【国語の勉強法】 国語の知識ってどう増やす?

・清水さんのインタビュー記事はこちら
・好評連載!清水章弘先生の受験生活お悩み相談室はこちら


英語、好きですか?

皆さん、こんにちは。プラスティーの清水章弘です。
いよいよ連載も3回目。今回は「英語の勉強法」をご紹介したいと思います。

07

英語は中学校から本格的にスタートする教科です。
小学校のときは会話中心で楽しかったのにもかかわらず、中学校に入ったら「英単語は書いて覚えなさい!」と注意されたり、「いちばん大切な教科は英語です!」と耳にしたり。

小学校との違いから、「好き」という気持ちが少しずつ薄れてきている人も多いでしょう。
好きじゃないから続かない。続かないから結果が出ない。結果が出ないとつまらない。

そんな皆さんに、ご提案したいことがあります。
それは、「ある教科を好きになるためには、まずは得意にしてしまおう」ということ。
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、僕は、その逆もあると思っています。上手(つまり得意)であるからこそ、好きになるということです。
得意になると、自然と「わかること」「できること」が増えます。その喜びを味わえるようになりますし、そもそも得意であることがうれしく、気分もよくなるでしょう。


英語を好きになるためには…

この「まずは得意にしてしまう」というやり方はどの教科にも通用しますが、最も適しているのが英語です。なぜならば、英語はやればやるだけ得意になる教科だからです。

英語は他の教科と違って、学問ではなく「言葉」です。皆さんの多くが日本語でつまずかなかったのと同様に、英語も(正しい勉強法でやれば)つまずくはずはないのです。

まずはこの春に、今日ご紹介する「3つのこと」を実践してみてください。特別な教材は必要ありません。必要なものは、皆さんがいつも使っている教科書のみ。
教科書だけを使って、3学期という「まとめの時期」にピッタリの勉強法をお教えしましょう! 新しい学年に上がったとき、皆さんはきっと自分の実力にビックリすることでしょう。

変わるなら、いま!
さぁ、今日からやりましょう!

教科書の「最後のほうのページ」って「超」使える!

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まず最初にやってほしいことは、「単語」の総復習です。
皆さんは教科書の「最後のほうのページ」を開いたことがありますでしょうか。そこには、英単語の索引が載っています。

「あぁ、見たことあるよ」、「単語の意味がわからないときパラパラ見てるよ」などという人はいると思いますが、本格的に活用している人は意外と少ないものです。
この索引は英単語の総復習で活用してもらうのですが、ぜひ実践してほしいことがあります。それは、「覚えていない単語のリストアップにはじまり、即答で終わる」ということです。
どういうことかご説明しましょう。

まずは「覚えていない単語のリストアップにはじまり」の部分ですが、これは、英単語の総復習をするときは(面倒でも)「覚えていない単語のリストアップ」をしてからはじめましょう、ということです。
教科書の索引には英単語とその意味(和訳)が載っていると思いますが、まずは意味(和訳)の部分を隠して、ひとりでテスト形式で答えてみるのです。
英単語を総復習しようとする人は、まず最初に「覚える」ところから入ってしまいます。やみくもに覚えはじめてしまうのです。しかし、それは効率が悪い。覚えはじめる前に「覚えていない単語のリストアップ」をすると、かつて覚えようとした英単語のうち、どの英単語を覚えていて(これが自分にとって忘れにくい英単語です)、どの英単語を忘れているのか(これが自分にとって忘れやすい英単語です)がハッキリしますよね。その後に、自分にとって忘れやすい英単語を中心に覚えはじめれば、効率よく復習ができるのです。

次は「即答で終わる」ということ。
英単語は、一つひとつ時間をかけて思い出せたとしても、残念ながら威力を発揮してくれません。その理由を実感してもらいたいので、ちょっとこの文を和訳してみてください。

“ I know his mother.”

どうでしょうか。簡単ですよね。「私は彼のお母さんを知っている。」です。いま、皆さんはスラスラと意味をとれたと思いますが、それを支えていたのが「英単語を即答できる力」です。
上の文は4つの英単語(I, know, his, mother)で成り立っていますが、それぞれ意味を即答できるはずです。もし、意味を思い出すのに10秒くらいかかってしまったら、いまのようにスラスラと答えることはできなかったはずです。
英語の長文は何百もの単語で書かれています。それら一つひとつに「う~ん…何だっけな…」と立ち止まっていたら、テストで時間が足りなくなってしまいます。
英単語は意味を即答できて、はじめて威力を発揮してくれるのです。「見た瞬間に意味を即答できること」をゴールに、繰り返しテスト形式で反復練習をしてみてくださいね。

また、順番としては、まずは「英語から日本語」を即答できるようにし、その後に「日本語から英語」に移りましょう。
「英語から日本語」と比べると「日本語から英語」を覚えるためには倍以上の時間をかかってしまうからです。まずは「英語から日本語」をマスターし、気分よく「日本語から英語」を覚えはじめてください。

和訳をして「宝」を掘り起こせ!

清水章弘

次は「文法」の総復習です。先ほど長文を読むのには「単語の即答」が必要だと言いましたが、次に大切なのは文法です。文法とは「文章の構造」であり、文法がわかれば英文をさらにスムーズに読めるようになります。

皆さんは今年1年間でさまざまな文法事項を習いました。
たとえば、1年生であれば「be動詞」「三人称単数現在形」など、2年生であれば「過去形」や「未来形」など。それぞれの文法事項の学習で登場した例文を暗唱するのもよいですが、手っ取り早く「苦手な文法事項」を知るために、まずは教科書の本文を一から和訳してみることをオススメします。

教科書の本文には1年間で習った文法事項が詰まっています。本文すべてをスラスラと和訳できれば、ひと通り文法事項をマスターできていると言えるでしょう。
まずは本文を一から和訳してみて、和訳しにくいところ(つまずいたところ)に注目してみましょう。英単語は覚えた後ですから、つまずいたところには苦手な文法事項が含まれている可能性が高いです。苦手なところはテストで皆さんが間違いやすいところですから、早めにつぶすことをオススメします。つまずいたところには「宝」が埋まっていると考えてください。その文法事項を真っ先に復習してみましょう。教科書の文法解説部分やノートを見返すのがいいでしょう。

仕上げは「音読」!!

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仕上げはもっとも大切なこと…「音読」です。僕の経験上、英語が苦手な人の99%が音読を怠っています。
先ほどお伝えした通り、英語は言葉ですから、話せなければあまり意味がありません。発音やアクセントも正確にマスターする必要があります。それを避けているとスピーキングだけでなく、リスニングもできるようになりません。中学英語で音読を怠っていると、高校に入ってからさらに苦労することになってしまいます。

音読の習慣がある人は、つっかえることなくスラスラと読めるようになるまで、音読をし続けてください。自分に「英語のシャワー」を浴びせかけるように、繰り返し繰り返し読み続けましょう。

もし、音読を怠ってきてしまい「音読が全然できない」という人は、教科書準拠の音声CDを手に入れる必要があります。学校で配られていない人は、購入する必要もあるでしょう。
音声CDを用いて、それぞれの英単語の発音・アクセントを一つずつ確認していきましょう。
音読上達のコツは「モノマネ」です。その音声の「モノマネ」をすると考えれば楽しくできます。音声の「モノマネ」を徹底的にして、「ほらほら、似てるでしょ?! ネイティブっぽいでしょ?!」と楽しみながら学習を進めてください。
音読をしていなかった生徒が音読するようになると、点数が10点は上がりますよ。絶対に、音読をはじめてください!!

今回のまとめ:「単語・文法・音読」でまずは英語を得意に!

清水章弘

今回の記事はどうだったでしょうか?
この春は、単語と文法の総復習をして、音読で仕上げてみましょう。

繰り返しになりますが、英語は学問ではありません。言葉です。
やればやるだけ、できるようになります。
まずは、この3月いっぱいで英語を得意にしてしまいましょう。
4月にはきっと英語が好きになっているはずです。さぁ、今日からはじめてみましょう!


勉強TIPS

教科書での総復習・仕上げが終わったら、市販の単語帳や問題集を使いはじめてみましょう。
問題集を選ぶときは「解ける問題が7割、解けない問題が3割」のものを選んでください。解けない問題ばかりの問題集ではやる気が続きませんし、解ける問題ばかりでは身になりません。
本屋さんでいろんな問題集を見比べてみて、選んでみましょう。




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