2013-04-17

特別インタビュー
都立中高一貫教育校の校長先生からのメッセージ






「6年間を通して論理的な思考力をさまざまな取り組みで養うことが、大学受験にも役立っています」

東京都立桜修館中等教育学校
2006(平成18)年開校。前身は1929年創立の東京都立大学附属高等学校。2012(平成24)年、第1期生が卒業。東大(4名)、一橋大(2名)、東京工業大(4名)など難関国立大に合格者を出した。


この記事は「2014年度入試用中学受験案内」(旺文社)より掲載しました。

論理的な思考力を養う取り組みが多彩

――前身は都立大学附属高校ですが、中高一貫教育校となって、どのような点が変わったのでしょうか?

都立大学附属高校の教育目標は「自由と自治、真理の探究」でした。本校ではそのうちの「真理の探究」を受け継ぎ、高い知性、広い視野、強い意志というものを6年間かけて育成していくことを目標にしています。本校では全員が同じ施設で過ごし、学校行事も一緒に行います。6年間を前期課程3年と後期課程3年に分け、後期課程の生徒を4~6年生と呼んでいます。

――具体的には、「真理の探究」のためにどのような授業を行っているのでしょうか?

大きな特色として「論理学習」があげられます。「国語で論理を学ぶ」と「数学で論理を学ぶ」という授業が対になっています。国語では問答ゲームや再話などを取り入れながら、文章や相手の話を筋道を立てて理解し、相手にわかりやすく説明する表現力を養います。数学では数式やグラフ、図形などを使って、その性質を探り、論理的な課題解決を目指します。開校以来行っていて、前期課程3年間で毎週1時間、しっかり勉強します。この授業の成果でしょうか、調べたことや考えをわかりやすく発表したり、制限字数の中で文章にまとめるということが、本校の生徒は比較的得意ではないかと思います。

論理的な思考を養うという点では、もうひとつ、後期課程で行う「研究論文」の作成も本校の特色です。これは、4年生で自分の興味や関心のあるテーマを決め、5年生で調査・研究し、5000字の論文にまとめ上げるというものです。生徒のテーマは「李白と杜甫」というような古典的なテーマから、「電柱の地中埋設化」や「洋上発電」といったタイムリーなテーマまで、多岐に渡ります。調査・研究も、ただインターネットで調べるというだけにとどまりません。実際に大学の先生に会って話を聞いてくるなど、自分で行動して検証していきます。

――大学の卒業論文のような取り組みですね。

最終的には校内で論文コンクールを開き、大学の先生に審査員になっていただき、最優秀作品などを選びます。加わっておられる先生方からも、高校生がどんな論文を書くのか、とても楽しみだとの声をいただいています。この「研究論文」は、まとまった字数の文章をまとめる力をつけるということでは、「論理学習」と結びついた取り組みともいえます。大学受験にも役立っているのではないかと思います。筑波大に合格した生徒が面接で、小論文が非常に立派だったと評価されたという話を聞きました。

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