2013-04-17

特別インタビュー
都立中高一貫教育校の校長先生からのメッセージ


外国語教育にも力を入れ、第二外国語を2年間学習

――外国語教育も特色だとか?

「世界の中の日本人としてのアイデンティティをもって国際社会を担う人材を育成する」というのが、本校の教育方針です。そのため、外国語教育にも力を入れています。本校では、語数が多くて難度の高い教科書を用いて英語を勉強します。授業では、少人数制授業や習熟度別授業はもちろん、英語合宿や、4年生では希望者にニュージーランドのホームステイを実施しています。5年生では修学旅行でシンガポールを訪ねますが、そのとき、シンガポール大学の学生が班に加わって、英語でコミュニケーションする交流などもあります。

カリキュラムには、第二外国語の時間も設けています。フランス語、ドイツ語、中国語、スペイン語、ハングルからひとつを選び、授業は会話中心で楽しく行っています。時にネイティブスピーカーも授業に加わります。4年生と5年生の2年間に渡って勉強するのですが、これは公立では珍しいのではないでしょうか。選択科目ですが、大半の生徒が学んでいます。

6年生になると先ほどお話しした「研究論文」の要旨を英文でまとめることも行っています。

――昨年(2012年)1期生が卒業し、東大に4名合格するなど、学校としての取り組みが大学合格実績につながっているのですね。今年(2013年)の入試では適性検査受検の倍率も上がりました。

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倍率が上がったことについては、1期生の大学合格実績がまったく関係していないということはないだろうと分析しています。また、学校説明会、本校では「学校紹介日」と言いますが、そこで教員の話だけでなく、前期課程の生徒たちが寸劇をしたり、部活動の様子を再現したりと、子どもたちの学校での様子がわかるようにしたこともよかったのではと思っています。

――進学指導では、どんなことを行っていますか?

日頃の授業を大事にしていくというのが基本姿勢です。そのうえで、長期休業中に補習や講習を行ったり、チューター制度を取り入れています。チューターは東大の学生にお願いしていて、自習室や図書館、進路室にいます。また、チューターと勉強している生徒を見かけます。利用しているのは後期課程の生徒が多いですね。前期課程の生徒には、必要に応じて朝や放課後に補習を行っています。中高一貫教育ですから、数学や英語など進度を速めて勉強する教科もあります。中にはどうしても追いつかなくなる生徒が出てきます。そうした生徒に日頃の授業を補完するための補習を行うことで、全体の底上げを図っています。

学習活動に部活動、学校行事など「よくばり」ゆえの充実度

――学校生活についてお聞きします。行事は多彩ですか? 生活指導は厳しいですか?

本校の3大行事が「クラスマッチ」「記念祭(文化祭)」「合唱コンクール」です。とくにクラスマッチは球技大会と体育祭が一緒になった行事で、3日間かけて行います。そのうち2日が球技大会、1日がトラック競技で、これは都立大学附属高校時代から続く伝統行事です。

生活指導では生徒の自主性を重んじていますが、これもやはり附属高校時代からの影響があるかと思います。とはいえ、服装指導や挨拶指導のほか、遅刻厳禁、チャイム始業など時間を守ることは徹底させています。

――最後に、受験生の保護者に向けてメッセージをお願いします。

学校行事も多く、学習指導にも力を入れ、部活動の活動率も高い本校は、少しよくばりな学校かなと思います。子どもたちはかなり忙しいはずです。宿題も多いと思います。ですが、だからこそ日頃の授業や本校の活動をまずはきちっとやっていただきたいと保護者にはお願いしています。

小学生の皆さんには、小学校でも毎日の授業を大事にしてもらいたいですね。毎日学ぶことを確実に身につけ、基礎力を養ってほしいと思います。また、本校には読書好きの生徒が多いのですが、興味のあるものからでよいので読書をしてください。さまざまな本を読んでいくうちに日本語のリズム感が体得でき、それが限られた時間にテーマに沿って作文を書くことにもつながると思います。

この記事は「2014年度入試用中学受験案内」(旺文社)より掲載しました。

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