2014-04-11

特別インタビュー
都立中高一貫教育校の校長先生からのメッセージ




校長 奈良本俊夫先生特別インタビュー

「スーパーサイエンスハイスクールなど全校あげての多彩な取り組みで幅広い教養や人間性を身につけます」

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東京都立小石川中等教育学校
2006年開校。前身は、1918年創立の東京府立第五中学校。1950年、東京都立小石川高等学校に改制。2013年3月に第2期生が卒業。東大、一橋大、東京工業大、北海道大など難関国立大に合格者を出している。


この記事は「2015年度入試用中学受験案内」(旺文社)より転載しました。


幅広い教養を身につけ、創立以来の理数教育を推進

――小石川高校を前身とする伝統校ですが、まずは特色をお聞かせください。

大正7年に東京府立第五中学校として創立以来、「立志・開拓・創作」が教育理念です。これを小石川高校、小石川中等教育学校でもずっと貫いています。この理念を実現するための方策として「小石川教養主義」「理数教育」「国際理解教育」の3つの柱があります。

「小石川教養主義」とは、幅広く教養を身につけることを目指すもので、本校では5年生まで文系・理系に分けず、理科なら地学・物理・生物・化学にいたるまで、全員がすべての科目を学びます。その中でも思考力、判断力、表現力を身につけるため、3、4年生に独自科目「小石川フィロソフィー」を設けています。各教科の先生が担当する講座の中から興味のあるものを選び、自分でテーマに決め、リサーチ、分析、考察を経て自分の意見をまとめ発表する探究活動の場です。また、「小石川フィロソフィー」にとどまらず、通常の授業でも各教科の先生が、単に知識を覚えさせるだけではない、さまざまな工夫を凝らした取り組みをしています。

――2つめの「理数教育」は、いちばんの特色といえますね。

創立当時の初代校長の理念のもと、ずっと引き継がれてきているのがこの「理数教育」です。入学した生徒に、本校を選んだ理由をアンケートしたところ、「理数教育」がいちばん多かったという結果もあります。本校では、実験・実習・観察の授業にとても力を入れています。1・2年生の理科の授業の実に7割が実験・実習・観察を含むものです。理論を教えるだけでなく、実験を通して考察することを大切にしています。

――文科省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校でもありますね。

小石川高校の頃からの指定で、全校あげての取り組みです。前述した「小石川フィロソフィー」でSSHのテーマに取り組むこともありますし、小石川セミナーSSH講座として、本校OBの大学教授などを招いて講演会を行っています。

さらに、気軽に参加できるよう、放課後などに研究者や企業で活躍するOBを招いてのサイエンスカフェやワークショップ、オープンラボなども開いています。昨年はサイエンスカフェをきっかけに、「3G シールド・アイデア・コンテスト」(主催:NPO法人 3Gシールドアライアンス)に生徒が応募して、最年少13 歳で優秀賞を受賞しました。

「理系女子(リケジョ)をめざそう」(主催:一般財団法人 理数教育研究所)というイベントでは5年生の女子2 名が研究発表を行いました。ほかにも科学の甲子園、日本生物学オリンピック、ポーランド科学アカデミー主宰の高校生国際物理学論文コンテストなどで高い評価を得ていて、挙げていくときりがないほどです。

こうしたことも、放課後に実験室を常に開放するなど、理数好きを育てる環境を整えているからこそだと思います。

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