2010-12-15

パスナビ スペシャルインタビュー
数学者・大道芸人 ピーター・フランクルさん


それって大事なニュース? テレビをつける前に考えよう


── 勉強で成果を出すには、どんな方法が良いと思われますか。

私はいままで自分なりに勉強法を模索してきましたが「人間は集中しないと効率良く勉強できない」ということは100%自信を持って言えます。それも、短期集中でやるほうがいい。例えば「この1カ月は数学をがんばる」と決めて、毎日ある程度の時間集中してやるのが上達のコツなのです。

そうすれば試験の当日も「十分勉強した」という気持ちになれますから、緊張はしません。試験前日に詰め込むような復習をしない、よく寝てベストの体調で臨むことも大事ですね。

── 「勉強の集中力が続かない」と、悩んでいる親子はたくさんいると思います。よいアドバイスをいただけますか。

ピーター・フランクルさん今の世の中には集中を妨げるものがたくさんあります。例えば携帯電話です。着信音が鳴ると「もしかして大好きなあの人からかな?」と気になってしまうものです。テレビやインターネットも、事件や事故のニュース、人気タレントやスポーツの話題が常にあふれています。

でも、これらが頭の中の考えを整理している最中に入ってきたらどうでしょう。集中力が途切れ、またゼロから考え直さなければいけません。それまでの努力が台なしです。メールやテレビを見る前に、果たしてその内容(情報)は自分にとって本当に大事なことのかどうかをよく考えるべきだと思います。

子ども達だけでなく、親も、家族で過ごす時間には「オフライン」を心がけましょう。人生の主人公はテレビの中の誰かではなく、自分自身なのです。

みんなで食事や会話を楽しんだり、宿題をみてあげるなど、家族と共に過ごす時間を通して、本当に自分らしい生き方を見つける方法を、子ども達にぜひ伝えていってほしいと思います。


ピータ・フランクルさん手書きメッセージ

プロフィール

ピーター・フランクル

1953年ハンガリー生まれ。1971年国際数学オリンピック金メダル。ハンガリーのオトボス大学、同大学院修了。1977年博士号取得。1978年サーカス芸人国家試験合格。1979年フランスに亡命。以後世界各国で共同研究・講演活動などに従事。1988年から日本在住。1990年、日本の国際数学オリンピック初参加に代表チームコーチとして貢献。

現在ハンガリー学士院会員。日本ジャグリング協会名誉理事。

「世界青春放浪記」「僕が日本を選んだ理由」(集英社文庫)、「ピーター流外国語習得術」「ピーター流生き方のすすめ」(岩波ジュニア新書)、「日本人のための英語術」(岩波新書)、「数学放浪記」(晶文社)、「美しくて面白い日本語」(宝島社)など多数の著書がある。

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