清水章弘先生の受験生活お悩み相談室

2014-02-19保護者のサポート

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質問

受験を終えてホッとしている子ども…。
入学前の3月に「高校の先取り学習」的なものをさせるべきでしょうか?

回答

まずは中学範囲の総復習、その後に高校範囲の予習をさせてください。



こんにちは、「勉強のやり方」を教える塾、プラスティー代表の清水です。高校受験の真っ最中の方もいると思いますし、無事に終えてホッと一息ついておられる方もいることでしょう。受験を控えた方は、昨年連載させていただいた「東大生が教える! 中学生のための頭がグンとよくなる勉強法」の、
第1回 【入試直前特別号】 焦りを解消する勉強法
第2回 【入試直前特別号】 入試本番で気をつけること
をぜひご覧ください。今回は高校受験を終えられた方向けのアドバイスです。

ホッと一息。でも、不安もありますよね…。


私は東京で学習塾を経営していますが、その塾へのお問い合わせがもっとも多くなる時期があります。それは「2~4月」です。ほぼ毎日、お問い合わせのお電話が鳴っており、私は毎日面談をしています。
私どもの塾はまったく広告を出していないため、ほとんどの方が口コミをもとにご連絡をくださいます。この時期に口コミがいちばん多くなるということですから、つまり、「これから子どもに何をさせよう?」と悩み、情報を集める保護者の方がこの時期たくさんいらっしゃるということです。

面談にて私がいつもお伝えしているのは、「大学受験をお考えなら、なるべく早いスタートを!」ということです。まず学習すべき教科は、英語と数学です。高校での勉強の「根幹」をなすからです。

高校入学前にどんな学習をすべきかについて、英語と数学に分けてご説明します。どちらの教科も、おおまかに言えば「中学範囲の総復習」を終わらせた後、「高校範囲の予習」に取り掛かるという流れです。

英語は「中学英語の定着」→「高校英文法をサラッと」!


英語は、まずは中学範囲の総復習からいきましょう。
具体的な総復習のやり方は、先ほどご紹介させていただいた、かつての連載「東大生が教える! 中学生のための頭がグンとよくなる勉強法」の第3回 【英語の勉強法】 この春にやってほしい「3つのこと」のなかでご説明していますので、そちらをお読みください。

総復習をひと通り(1~2週間かけて)終えた方は、難しくなる高校英語への抵抗が少しでもなくなるよう、ちょっと難易度の高い教材に取り組んでみましょう。オススメの問題集は『高校入試 ドンドン解く! 英文法・英作文600』(旺文社)です。やや難しい問題集ですが、必要不可欠な文法などをあらかた復習できる、選りすぐりの問題が集まっています。この問題集を解き終えれば、中学英文法は完成したと言ってよいでしょう。

それを終えてしまった意欲的な方は、『総合英語 Forest(フォレスト)[6th edition]』(桐原書店)を読みながら、「高校英語ってこんなことをやるんだな」と想像を膨らませてみてください。私が高校生のときは『徹底例解ロイヤル英文法』(旺文社)も辞書代わりに使っていました。十分すぎるほどの情報量ですが、さらに意欲的な方はこちらも合わせて入学前に揃えてみてください。

数学は「数式・関数分野の復習」→「高校数学の予習」を!


数学も同様に、まずは中学数学の基礎のやり直しからはじめましょう。
とりわけ押さえてほしい分野があります。それは、「因数分解」「2次関数」など数式・関数の分野です。なぜならば、これらは高校数学でも基本になるからです。

進学される高校にもよりますが、大学受験を意識している高校での数学の授業は、中学時代と比べてかなり速いスピードで進んでいきます。とりわけ理系進学を考えている方のなかで、数学ⅢCまで学ぶ方は、3倍速くらいをイメージしておいてください。演習量も格段に増えます。基本となる中学数学が定着していないと、中学数学の復習と、そんなハイレベルな高校数学の学習を同時進行でしなければならなくなります。
ですので、春休み中に数式・関数分野を中心に、少なくとも苦手克服をしておいてください。使う教材はこれまでに解いてきた問題集で大丈夫です。

また、得意な人はぜひとも高校数学の予習をしてみてください。大学受験でライバルとなりうる人たち、たとえば私立の中高一貫校の生徒たちは、すでに高校数学を学びはじめています。
『チャート式シリーズ』(数研出版)や『高校とってもやさしい数学』(旺文社)など、解法が丁寧にまとめられている教材を用いて、独学で先取りしていきましょう。




いかがでしたか?
心に余裕があるこの時期に少しずつ「貯金」を作っておくことが、ハードな高校生活を乗り切るための第一歩です。4月からの生活に思いを馳せながら、ゆっくり、じっくりと学習を進めてみてください。





先取り学習




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プロフィール

清水章弘-2011年に東京大学教育学部を卒業し、東京大学大学院教育研究科に進学。2008年に、学習塾プラスティーを立ち上げた若き起業家としても注目されている。これまでに6冊の本を出版し、中学生・高校生に「勉強のやり方」を伝えている。著書に『中学生からの勉強のやり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)や『現役東大生が教える! 頭がよくなる7つの習慣』(PHP文庫)がある。


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