「まちがえるところがすっきりわかる」シリーズは中学入試に向けて勉強をはじめたみなさんが、つまずいたところをしっかり理解できるように作られた問題集です。中学入試対策では苦手分野を作らないことが大切です。この本では、入試の基礎となる問題を選び、受験生がまちがえやすいポイントを丁寧に解説しています。
この「入試問題にチャレンジ」コーナーでは、実際の入試問題を本書から掲載します。ぜひ挑戦してください!受験生がまちがえやすい問題やポイントをもっと学習したい方は、本書をご購入ください。
秋にうまれたアゲハの卵が次の春をむかえるまでの成長について正しく書かれているものを,次のア~ウから1つ選びなさい。(広島大学附属中学校)
少し前までにはどこでも見られたのに,最近,数がどんどん少なくなった生物がいます。
これは,わたしたちが便利のよい生活を求めることで,人間以外の生物のすみやすい環境をうばってしまった結果であると考えられます。わたしたちはどうすれば生物のすみやすい環境をとりもどせるかを考える必要があります。
(1) 下線部に当てはまる環境の例としてどのようなものがありますか。次のア~オの中から1つ選び,記号で答えなさい。
ア 材木をとるために,スギの木を植林した山
イ 上流にたくさんのダムをつくった川
ウ 人間のかかわりによって維持されている雑木林
エ 塩害防止のためのせき(水の流れをせき止めるためのしきり)をつくった川や湾
オ 水草や水辺の植物をなくし,川底をきれいに整備した小川
(2) 人間の努力によって,最近,数がふえつつある生物はどれですか。次のア~キの中から2つ選び,記号で答えなさい。
ア ツクシ イ アメリカザリガニ ウ ホタル エ オオバコ
オ サケ カ モンシロチョウ キ アブラゼミ
『中学入試 理科のまちがえるところがすっきりわかる 』(144ページ)から出題しました。本シリーズは「算数文章題」「算数図形」「国語文章読解」「理科」「社会」があります。
(1) ウ (2) ウ,オ
(1) ウは「里山(さとやま)」とよばれ,いろいろな種類の植物や動物がすんでいる。
(2) よごれた川をきれいにすることで,ホタルがふえたり,サケが帰ってきたりするようになっている。