「まちがえるところがすっきりわかる」シリーズは中学入試に向けて勉強をはじめたみなさんが、つまずいたところをしっかり理解できるように作られた問題集です。中学入試対策では苦手分野を作らないことが大切です。この本では、入試の基礎となる問題を選び、受験生がまちがえやすいポイントを丁寧に解説しています。
この「入試問題にチャレンジ」コーナーでは、実際の入試問題を本書から掲載します。ぜひ挑戦してください!受験生がまちがえやすい問題やポイントをもっと学習したい方は、本書をご購入ください。
次の文章を読み,あとの問いに答えなさい。 (神奈川大附属中学校)
日本列島は北海道(ほっかいどう)・本州(ほんしゅう)・四国(しこく)・九州(きゅうしゅう)の四大島と約6800の島々で構成されています。これらの島々は,おおよそ①南北は北緯(ほくい)20度から北緯45 度,東西は東経(とうけい)153度から東経122度の範囲の中に,北東から南西の方向に弓なりになって分布し,その距離(きょり)は約3000km に及(およ)びます。そのために,②日本の海岸線の総延長は34000km に達し,世界でも有数の長さとなっています。
(1) 下線部②に関して,日本の最東端(A),最西端(B),最南端(C),最北端(D)にある島の名前の組み合わせとして正しいものを次のア~エから1つ選び,記号で答えなさい。
ア A:南鳥(みなみとり)島
B:与那国(よなぐに)島
C:沖ノ鳥(おきのとり)島
D:択捉(えとろふ)島
イ A:南鳥島
B:沖ノ鳥島
C:与那国島
D:択捉島
ウ A:沖ノ鳥島
B:南鳥島
C:択捉島
D:与那国島
エ A:沖ノ鳥島
B:与那国島
C:択捉島
D:南鳥島
(2) 下線部②に関連して,ある国の固有の領土から200 海里(かいり)(約360km)までの海域は排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)(200 海里水域)といって,水域内の資源をその国が優先的に開発・採取(さいしゅ)する権利が国際的に認められており,その国の島の数や海岸線の長さに水域の面積は比例します。日本よりもこの排他的経済水域の面積が小さくなる国を次のア~エから1つ選び,記号で答えなさい。
『中学入試 社会のまちがえるところがすっきりわかる』(45ページ)から出題しました。本シリーズは「算数文章題」「算数図形」「国語文章読解」「理科」「社会」があります。
(1) ア (2) エ
【解説】
(1)[つまずき注意] 南鳥(みなみとり)島は東のはしにある。南のはしは沖ノ鳥(おきのとり)島である。
(2) 日本は海岸線が複雑で長く,島も多いので,国土面積のわり排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)が広い。ブラジルは国土面積は広いが,海に面しているのは大西洋に面した東部だけで,島も多くなく,排他的経済水域はあまり広くない。